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数々の暗礁に乗り上げながらも航海を続ける東京オリンピックは2020年7月24日幕を開ける。

2020年の東京オリンピックに向けて、80,000人のボランティアが募集されている。募集パンフレットには「ボランティアは大会の顔」だと高らかに謳っている。自国のオリンピックに関われることに誇りを!!的な…

東京オリンピックのボランティアの主な活動
・会場内での観客や大会関係者の案内
・それぞれの競技に必要な備品の管理、大会関係者が会場間に移動するための移動サポート
・海外要人等へのコミュニケーションサポート
・スタッフへのユニフォームや物品配布
・選手にけが人が出た場合の医療室までの搬送サポート
・通信機器の貸し出しや競技結果のデータ入力
・国内外のメディアが円滑に取材できるようにするためのサポート
・各競技の表彰式においての選手や大会関係者の案内

ボランティアの期間は、東京オリンピックの期間のうち10日間。一日8時間程度。オリジナルのユニフォーム、活動中の飲食も支給してくれる。滞在先からの交通費も一部負担してくれるそうだ。ただし、本番までに出席しなければならないオリエンテーションや研修があるのだが、その交通費は自己負担ということだ。

現在、東京オリンピックのボランティアが集まらないというニュースが話題になっている。

東京オリンピックにボランティアが集まらない。というのは、人を動かす何かしらの魅力がないのか、運営側自体もボランティアに対しての解釈が人々と時代と合っていないのかもしれない。
日本では「ボランティア」は無償だと思い込んでいる風潮があるようだが、ボランティアは(volunteer)の語源はラテン語の「volo」(ウォロ、と読む)。「自分から進んで〜する」「喜んで〜する」という意味。自ら進んで買って出る事、つまり自発的な参加を指すのみで無償を意味する訳ではない。海外では有償ボランティアは珍しくないのに、日本ではなぜかボランティア=無償であり、チャリティーの一環と思われている風潮がある。
東京オリンピックには想像もできないほどの巨大はお金がうごめいている。新しい競技場には約1490億円の建設費が使われ、東京都の総予算は1,6〜1,8兆円規模だが、当初の予算からどんどん予算が拡大され、3兆円になるのではないかとも聞く。
こんなニュースが飛び交っている中で、「東京オリンピックのボランティアを募集します。無償です」では、人員を確保するのは難しいだろう。

また東京オリンピックが決まってから、さまざまな問題が発生した。

最初に問題となったのは「五輪エンブレム盗用疑惑」。ベルギーの劇場「Théâtre de Liège」のロゴと酷似していたことで、再コンペに。
続いて、新国立競技場の建設問題。英国の建築家ザハ・ハディド氏の建築会社「ザハ・ハディド アーキテクト」の作品が応募46作品の中から最優秀賞に決定。ところが、当初の総工費1,300億円が、試算し直すと3,000億円に膨れ上がり、世論の猛反発によって再コンペに。選ばれた森と大地をテーマにした『杜のスタジアム』に決定したが、その競技場内には聖火台がなかった。
さらに、さまざまな運動競技の協会でパワハラやセクハラ問題が表沙汰になっいること、そして日本の夏の猛暑問題対策も頭を悩ませる。

暗礁に何度も乗り上げながら、それでも突き進んでいく「東京オリンピック」。2020年7月24日、どんな素晴らしい景色がそこに広がっているのかとても興味深い。大会が始まれば、日本中にオリンピックフィーバーが巻き起こることは間違いないだろう。

コラム:JIMMY(倉敷市出身。音楽と映画をこよなく愛するカフェ店主)

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