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【樹木希林さん地球の人々へ最後のメッセージ】宝島社・企業広告「あとは、じぶんで考えてよ。」「サヨナラ、地球さん。」10/29掲載

何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。

商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を、企業広告を通じて伝えしたい。その考えからファッション雑誌販売部数トップシェアの宝島社は、1998年より企業広告を打ち出し、これまでに数々の広告賞(読売広告大賞、朝日広告賞、朝日新聞読者賞、日本新聞協会 新聞広告賞、ADC賞、TCC賞、グッドデザイン賞ほか)を受賞してきた。

 2016年1月には、樹木希林氏出演の企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」を新聞4紙に同時掲載し、読売広告大賞、朝日広告賞、朝日新聞読者賞、日本新聞協会 新聞広告賞、ADC賞、TCC賞を受賞し、反響を得た。

2018年10月29日に「あとは、じぶんで考えてよ。」「サヨナラ、地球さん。」をメインコピーに、あらためて「死」について考えることで、どう生きるかを考えるきっかけになればというコンセプトで企業広告を発表。この広告を制作するに当たり、樹木希林氏の家族から生前の写真を借りたということだ。広告に綴られている文章は樹木氏の生前の数々の言葉をもとに広告用に制作されたもの。樹木希林氏の人生の中から生み出された言葉の魂を感じることができる。

●朝日新聞 全国版 朝刊

写真左から、
樹木希林(きききりん) 内田玄兎(うちだげんと):樹木希林の孫 内田雅樂(うちだうた):樹木希林の孫 内田裕也(うちだゆうや):樹木希林の夫 内田也哉子(うちだややこ):樹木希林の娘 内田伽羅(うちだきゃら):樹木希林の孫 本木雅弘(もときまさひろ):樹木希林の義理の息子


■朝日新聞コピー
あとは、じぶんで考えてよ。(キャッチコピー)

絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから。
だいたい他人様から良く思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)。
迷ったら、自分にとって楽なほうに、道を変えればいいんじゃないかしら。
演技をやるために役者を生きているんじゃなくて、人間をやるために生きているんです。
代表作?ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの。
自分は社会でなにができるか、と適性をさぐる謙虚さが、女性を綺麗にしていくと思います。
楽しむのではなくて、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやってけないもの、この世の中。
老人の跋扈(ばっこ)が、いちばん世の中を悪くすると思います。
病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ。
死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね。
“言わなくていいこと”は、ないと思う。やっぱり言ったほうがいいのよ。
こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ使ってください。出演オファーはFAXでお願いします。
このように服を着た樹木希林は死ねばそれで終わりですが、またいろいろなきっかけや縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれない。
えっ、わたしの話で救われる人がいる?それは依存症というものよ。

●読売新聞 全国版 朝刊

■読売新聞コピー
サヨナラ、地球さん。(キャッチコピー)

靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら。そういう意味で、がんになって死ぬのがいちばん幸せなのよ。
用意ができる。片付けして、その準備ができるのは最高だと思うの。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?そうやって考えると、がんは面白いのよ。
いまの世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。
何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。
それでは、みなさん、わたしは水に流されていなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。

【広告意図】
樹木希林さんが、2018年9月に逝去されました。
死生観、人生観、恋愛観、仕事観…、
樹木希林さんが残された数々の言葉をもとに、
世の中に向けて、樹木希林さんからの最後の言葉として
2つのメッセージをつくりました。
どう生きるか、
そして、どう死ぬかに向き合った樹木希林さんの、
地球の人々への最後のメッセージ。
どう生きるか、どう死ぬかについて、
あらためて深く考えるきっかけになれば幸いです。
【制作メンバー】
クリエイティブディレクター/佐々木宏
コピーライター/三井明子
アートディレクター/浜辺明弘
デザイナー/松崎貴史
写真/矢吹健巳撮影(読売新聞原稿)
内田也哉子氏提供(朝日新聞原稿)
クリエイティブアドバイザー/能丸裕幸

■宝島社HP:https://tkj.jp/
(2016年企業広告時の樹木さんのインタビューがご覧いただけます)

宝島社のこれまでの広告紹介
~「商品」では伝えきれないメッセージを「広告」で~

https://tkj.jp/company/ad

2016年1月企業広告
「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

【受賞】
2016 読売広告大賞(グランプリ)
2015 朝日広告賞(グランプリ)
2015 朝日新聞読者賞
2016 日本新聞協会 新聞広告賞(広告主部門・本賞)
2016 ADC賞
2016 TCC賞
読売出版広告賞 審査員特別賞
JAA広告賞 新聞広告部門 メダリスト
2016年度 グッドデザイン・ベスト100

*2018年9月15日に他界された樹木希林氏のご冥福を心からお祈りいたします。数々の名作を残してくださりありがとうございました。

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