伝説のスマイル・フォー・ミー!河合奈保子は常に進化し続けていた。

■ミュージックコラムvol.5
河合奈保子という伝説のアイドル

アイドルとしての成長

河合奈保子は、1979年に今年5月に亡くなった西城秀樹の「HIDEKIの弟・妹募集オーディション」でグランプリを受賞し、翌年80年6月1日「大きな森の小さなお家」で、アイドル歌手としてデビューを飾った。2枚目のシングル「ヤングボーイ」がヒットとなり、当時の数々の音楽賞の新人賞を受賞するも、同期には松田聖子、田原俊彦という大物アイドルが彼女の前に立ちはだかっており、若干2番手的な存在であったかもしれない。しかし、その清純さと豊満なボディ、そして愛くるしさを武器に彼女は多くの人々に愛されるアイドルへと成長していった。81年の「スマイル・フォー・ミー」で初のトップ10入りを果たし、その年の紅白歌合戦にも初出場、86年まで6回連続出場する。

アーティストへの進化

82年に発売された「けんかをやめて」は作詞・作曲を竹内まりやが担当。健康的で元気はつらつというそれまでとは違うしっとりとしたイメージの楽曲で大ヒットし、さらに彼女の歌唱力の高さもアピールする作品となった。これを転機に「エスカレーション」など筒美京平のキャッチーな楽曲を織り交ぜながら、来生たかお、尾崎亜美、八神純子らのミュージシャンからも楽曲提供を受け、「ハーフムーン・セレナーデ」からは自身で作曲を手がけ始め、数々の名曲を送り出し、アイドルからアーティストへと進化していった。
人は常に変化している。経験や人との出会いや、環境の変化の中で試行錯誤し、見えない何かに向かって進もうとしている時に、今までとは違う自分を思わず発見する。それまで当たり前だった自分の居場所が、ちょっと居心地悪くなって、新しい場所を求めるようになる。河合奈保子はまさしく自分の居場所、自分の表現するものを求めて変化していったアーティストであった。

アイドル・河合奈保子が電子書籍で蘇る

彼女は96年に結婚、翌年出産して以降は表舞台に一切登場しなくなった。
80年代を代表するアイドル・河合奈保子が36年の時を超えて『別冊近代映画 河合奈保子スペシャル』の電子書籍で蘇る。
河合奈保子を特集した別冊近代映画は、1981~86年の約5年間に全7巻が発行された。小学館では、『別冊近代映画 河合奈保子スペシャルパート3』(12月20日配信)を皮切りに、全7巻を電子書籍化して続々と配信していく。
伝説のアイドル・河合奈保子にぜひ出会い、彼女のサウンドにも興味を持ってもらえたらと願う。

Amazon
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iTunes
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コラムニスト JIMMY

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