爆発したスプレー缶は不動産業界の闇と光 アパマンショップ 平岸駅前店ガス爆発

札幌市豊平区で16日起きたアパマンショップ平岸駅前店の爆発事故について多くの報道がなされています。
そのなかで、不動産業界にとってはあまり報道してほしくない点について報道している記事を発見しました。

毎日新聞の記事
https://mainichi.jp/articles/20181218/k00/00m/040/197000c?inb=ys
注目したいのはそもそも爆発をしたスプレーとは何だったのかということでです。
記事には下記の通り書かれている。

スプレーの仕入れ値は1本約1000円だが、契約者にはスプレーを室内にまく作業の工事費として最低1万円を請求。同社の聞き取りに店長らは工事をしなかった理由を「契約数が多く、工事の時間がなかった」と釈明したという。

引用:毎日新聞の記事
https://mainichi.jp/articles/20181218/k00/00m/040/197000c?inb=ys

ここからわかることですが、
①スプレーは1本1,000円程度の仕入れ値のものであること。
②スプレーをまく作業の工事費として最低1万円を請求していた。
③工事をしなかったため、スプレーの在庫が放置され、その処分中に爆発した。

このスプレーが何なのかというと、「消臭抗菌」を謳った商品です。
こうした「消臭抗菌」ですが実際に部屋を借りる契約をする際に請求されるものの中にさり気なく入っていたりします。
その際には「消臭・抗菌 工事費」といった形で請求書に乗っていたりします。その費用は10,000円以上で請求されていることが多いです。

この消臭抗菌についてですが、そもそも、必要でない場合は断ることができる場合と、できない場合があります。なぜならば、消臭抗菌の作業は不動産会社の重要な収入源の1つだからです。1,000円で仕入れたものを10,000円以上のものとして契約者に請求しているわけですから利益率は大変良いです。

不動産会社の収益向上を目的とした団体に「全国賃貸管理ビジネス協会」というものがあります。
この協会には全国のアパマンショップ加盟店をはじめとした中小不動産会社が加入しているようです。
https://www.pbn.jp/

ちなみに、全国でみかけるアパマンショップの大部分は株式会社APAMAN グループが直接運営しているものではありません。多くのアパマンショップの看板を掲げている店舗は地域の不動産会社がアパマンショップに加盟して名乗っているものです。今回の事件を受けて、アパマンショップの看板を取り下げる不動産会社も出てくるかもしれません。

アパマンショップの会社が直営で行っている会社として株式会社アパマンショップリーシングがあります。
今回はこの直営店舗である株式会社アパマンショップリーシングでの事件であったことが重要な点であると言えます。
つまり、全国のアパマンショップの中でお手本となるべき直営店での不祥事であったということです。

そして、アパマンショップ系列の企業は下記の協会に所属し、収益向上の情報交換を行っています。
全国賃貸管理ビジネス協会 https://www.chintaikanri.biz/item/215

この協会でも消臭抗菌のスプレーが紹介されています。
消臭抗菌の効果は「第三者機関による効果証明取得済みでコンプライアンス的にも安心の製品です。」とサイトには書かれています。https://www.chintaikanri.biz/item/215
株式会社不動産ビジネス研究所 https://www.rb-research.jp/

[注意]この商品が実際に今回の爆発事故の原因であった消臭抗菌のスプレーであったかどうかは定かではありません。ここで紹介していることは、アパマンショップに加盟している多くの店舗が売上や収益向上を目的とした協会に加盟している点と、その協会で消臭抗菌をうたったスプレーの商品を紹介しているという点を紹介しているにすぎません。
アパマンショップやその他の不動産会社行われているお部屋の消臭抗菌の施工が今回紹介したものであるかどうかはわかりません。この点については実際に利用店舗で聞いてみてください。

お部屋選びは苦労がつきものです。仲介をする不動産会社や住む物件を管理している管理会社とのトラブルはなかなかなくなりません。入居者にとっては部屋を借りる際の初期費用は極力抑えたいところです。一方で仲介不動産会社は収益を確保することは困難になってきているため、「消臭抗菌作業」のようなオプションサービスをつけてサービス向上と収益向上を狙ったりしています。今回起こった事故で登場した「消臭抗菌スプレー」はこうした仲介不動産会社の収益向上を狙った光であるものの、入居者にとってははてしなく闇に近いもの、実際には施工されず放置された消臭抗菌のスプレーの破棄による爆発ですから、詐欺としても今後立件される可能性もあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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