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門外不出の北斎画を最新のデジタル技術でお披露目!「綴プロジェクト」スミソニアン協会フリーア美術館の北斎展


葛飾北斎「玉川六景図」 (通期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画となります。
Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Gift of Charles Lang Freer, F1904.204-205

最先端のデジタル技術と本物の作品の競演

フリーア美術館は、1923年にアメリカのワシントンD.C.に設立された美術館で、スミソニアン博物館群の一つです。実業家チャールズ・ラング・フリーア(1854-1919)が収集した美術品をはじめ、隣接するアーサー・M・サックラー・ギャラリーも合わせて、日本美術の収蔵品数は約1万2,700点に及び、中でも北斎の肉筆画は世界屈指のコレクションを誇ります。フリーアの遺言により所蔵品はすべて門外不出とされ、日本でその名を知る人は多くありません。
「綴プロジェクト」では、フリーア美術館の協力のもと、特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン株式会社が推進する「綴プロジェクト」によって、同館が誇る世界最大級の北斎の肉筆画コレクションの中から13点の高精細複製画を制作、これをすみだ北斎美術館が所蔵する約130点の関連作品と共に展示します。
六曲一双の大作「玉川六景図」に関する詳細な研究をはじめ、フリーア美術館所蔵の肉筆画「波濤図」(※展示は高精細複製画)と、当館所蔵の版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の波の表現を比較展示するなど、最先端のデジタル技術と本物の作品の競演を通じ、北斎芸術の神髄に迫ります。

展示構成
第1章「玉川六景図」の研究
フリーア美術館収蔵の六曲一双の屏風「玉川六景図」は、現在の仕立てでは右隻に人物、左隻に風景となっていますが、明治時代の文献や写真資料に基づく新たな研究により、後年に、その配列が再構成されていた可能性が高いことが明らかにされました。本展では、この新しい発見による当時の配列での展示を試みています。

葛飾北斎「玉川六景図」 (通期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画となります。
Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Gift of Charles Lang Freer, F1904.204-205

第2章 古典と伝説
この章では鬼神や漁師、鬼や蛇など、北斎が多く描いた日本や中国の古典や伝説をテーマとした作品を展示します。力強い雷神や愛嬌のある雷神、恐ろしい霊鬼など、同じ画題であってもバラエティーに富んだ表現が登場します。

葛飾北斎『画本武蔵鐙』上 悪源太義平の霊 難波の六郎を引割く (通期) すみだ北斎美術館蔵

葛飾北斎「雷神図」 (通期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画となります。Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Gift of Charles Lang Freer, F1900.47

第3章 美人画
北斎はさまざまな美人の描き方を試みながら多彩なスタイルを確立していきました。各期の描き方の特徴が良く表れているフリーア美術館の作品と当館の所蔵作品を合わせてご覧いただき、北斎の美人画の魅力をご紹介します。

葛飾北斎「枕草子を読む娘」 (後期) すみだ北斎美術館蔵

葛飾北斎「年始まわりの遊女図」フリーア美術館蔵 (後期) ※展示は高精細複製画となります。
Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Purchase – Charles Lang Freer Endowment, F1954.119

第4章 動物と植物
北斎の画業を語るうえで欠かすことのできない要素、動植物の展示です。『北斎漫画』をはじめとする絵手本や、読本の挿絵、肉筆画においても、北斎は自然に対する類まれな観察眼と描写力によって、一つ一つの線がまるで生きているように描くことを生涯にわたって目指しました。

葛飾北斎「十二ヶ月花鳥図」 (前期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画となります。
Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Gift of Charles Lang Freer, F1904.179-180

第5章 自然と風景
フリーア美術館が所蔵する肉筆画の中には、富士山を背景として人物を点景とする構図や、波の表現などを見ることができます。北斎が繰り返し描いた自然のモチーフに焦点を当て、その表現を比較します。フリーア美術館所蔵の肉筆画「波濤図」と、当館所蔵の版画「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の競演です。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 (作品を替えて通期で展示) すみだ北斎美術館蔵

葛飾北斎「波濤図」 (通期) フリーア美術館蔵 ※展示は高精細複製画となります。Original: Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.:
Gift of Charles Lang Freer, F1905.276

開催概要

2019年6月25日(火)~8月25日(日)
前期:6月25日(火)~7月28日(日)
後期:7月30日(火)~8月25日(日)
※前後期で一部展示替えを実施
※休館日:毎週月曜日
※7/1(月)8(月)16(火)22(月)29(月)、8/5(月)13(火)19(月)休館
○主催:墨田区・すみだ北斎美術館
○お問い合わせ:すみだ北斎美術館
○観覧料:
一般1,000円<800円>、 
高校生・大学生700円<560円>
中学生300円<240円>、
65歳以上700円<560円>
障がい者300円<240円> 
※< >は団体料金

詳細ページ
https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/738

すみだ北斎美術館
https://hokusai-museum.jp/

綴プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)
オリジナル文化財の保存と高精細複製品の活用を目的として、特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノン株式会社が推進している社会貢献活動です。キヤノンの入力、画像処理、出力に至る先進のデジタル技術と、京都伝統工芸の匠の技との融合により、屏風や襖絵、絵巻物など古くから日本に伝わる貴重な文化財の高精細な複製品を制作し、寺社や美術館等に寄贈しています。

綴プロジェクト
https://global.canon/ja/tsuzuri/

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