日常生活のインフラへと変革したインターネットは、我が家にエンターテイメントを連れて来た。

動画の配信サービスをみなさんは利用されているだろうか?
インターネットを使って映画やドラマを手持ちのデバイス(パソコンやタブレット、スマホ、テレビなど)に配信してくれるサービスのことで、VOD(ビデオオンデマンド)とも呼ばれている。
日本では2015年あたりから各社の動画配信サービスが本格的に展開された。
2015年(12月末)時点の有料動画配信サービス利用者は980万人、このうち定額制サービスの利用者数は約3分の2にあたる640万人であったが、2016年末には1,160万人の利用者のうち定額制サービス利用者は4分の3にあたる890万人へと急増。さらに2017年末には1,190万人へ。有料動画配信サービス利用者はさらに増え続け、2020年にはPPV*(その都度お金を払ってレンタルする方式の料金体系)利用者と合わせて2,010万人にまで拡大していくのでは?!と予想されている。

ICT総研が行ったWebアンケート(対象4,405人)によると、動画配信を見るときに利用するデバイスは、パソコンユーザーの67%がパソコン上で無料・有料動画サービスを利用していると回答した。これは2016年の74%から7ポイントの低下。スマホで動画サービスを利用する割合は61%で、こちらは2016年の54%から7ポイント上昇。動画サービスの利用端末がパソコンからスマホへと移行しつつあることを示している。タブレット端末による利用率は26%、テレビによる利用率は13%と低いが、いずれも利用率は上昇しており、映画などの動画配信コンテンツを大画面で楽しむ利用形態も徐々に進んでいるようだ。

ならば、いったいどこの配信サービスを使用すればいいか?ということになるが、それを比較した情報はネットで検索すればいくらでも出てくるので割愛させていただく。
参考までに、最多利用率はAmazon プライム・ビデオ、続いてHuluとなっている。世界で6200万人以上の利用者数を誇るNetflixはアンケート上では4位となっている。

私は”自称映画好きなおウチで映画派”である。以前は休みの前の日ともなるとレンタルビデオ屋に寄って、5本、6本と新作から旧作までいろんなジャンルの映画を借りて帰って、休日に一日中観て過ごしていた。返却日を考えると、早く観なきゃ!というのもあり、一気に鑑賞することも多く、ストーリーがごっちゃになって内容を思い出せないタイトルもあったりした。

しかし、我が家にVODを設置してからは、レンタルビデオ屋に行くことがほぼなくなってしまった。私も2,010万人の一人になったのである。さらに休みの前日には5、6本を当たり前のように観ていたが、今では2〜3本と余裕を持って映画を楽しむようになった。また、動画配信には海外ドラマも多数含まれており、自分のお気に入りのドラマを探す楽しみもあるし、ハマると次々に観てしまう。
私はAmazonプライム・ビデオを利用しているのだが、旧作の映画やドラマの定額制サービスだけでなく、新作のレンタル(別料金)も楽しめるので重宝している。Netflixでは海外ドラマを中心に使用しており、お気に入りのタイトルを何本か探し出し楽しんでいる。
情報発信やメールやデータのやり取りが主な役割だったインターネットが、やがてショッピングツールとなり、今では音楽や映画やドラマなどのエンターテイメントの世界に欠かせない存在となった。そしてパソコンやスマホから、テレビへと繋がり、生活の中にも欠かせないものになっている。インターネットは学術ネットワークから日常生活のインフラへと進化を遂げている。

参照「2017年 有料動画配信サービス利用動向に関する調査」
http://ictr.co.jp/report/20171213.html
コラムニスト・JIMMY

伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。