禅寺の食事を体験する。神勝寺うどん

広島県福山市にある神勝寺へいってきました。
ここのお寺は臨済宗のお寺です。臨済宗は禅の宗教の一つです。
https://szmg.jp/

サイトもなかなか凝っている作りです。
さまざまな施設があり、参詣者を楽しませてくれます。敷地も広大にで、その中を参詣するだけでもかなりよいところです。幸運なことにちょうど紅葉の時期であったため、色とりどりの木々が私達を楽しませてくれました。
そしてこのお寺にある五観堂では禅寺の食事を体験することができます。

神勝寺うどんについての詳細は下記URLに詳細に書かれています。
http://shinshoji.com/trial/udon.html

五観堂に入ったのは11時を回った頃だったと思います。もうすでにお客さんで席は埋まっていました。
ちょうど、自分たちが席につくと満席になりました。ついています!
景色の良い席は予約席となっていました。どうやら予約ができるようです。どうしても、お昼時から混みだすようです。
予約をしたほうが良いようです。
決して席数も多くはありません。これには理由があります。というのも、スタッフの方が神勝寺うどんについてのことや、食器の使い方などを丁寧にレクチャーしてくださるからです。どのような食器や箸を使用し、どのように食事をおこなうのか。その理由はなにかについて説いてくださいます。

雲水箸のはなし

堂内は窓からお庭を眺めることができ、静寂のなかでみんな一生懸命うどんを食べています。
神勝寺うどんは「雲水箸」というかなり大きめの箸で食べます。そのため、箸つかいになれている人でも苦労することになります。ちなみに、この雲水箸は購入も可能なので、ぜひ家でも使用してみてはいかがでしょうか。
私は購入しました。購入理由は「ゆっくり食事をすることができる」ので早食いの予防ができることと、「箸の持ち方について今一度気をつけることができるから」です。
この雲水箸ですが、てこの原理でものを挟むときの力が少なくてすみます。ゆで卵1つをつかみ上げることも簡単にできてしまうという意味では、使いこなすとなかなか便利な代物かもしれません。

うどんの旨味をかみしめて

うどんが来る前に高野豆腐、かぼちゃ、切り干し大根の煮物をいただきました。味がしみていて素材の味が活かされていて美味しかったです。そして、その後、うどんが桶に入れられて出てきました。
お湯の中にうどんが入っており、これを箸でとって、つゆのはいったお椀にいれて食べます。その際にすすっていけません。音をたてずに静かにいただきます。麺は極太でエッジの効いたコシのあるものでした。そのため、1本ずつしか食べることはできないと思います。小麦の甘さと、塩の旨味、ゆで加減の絶妙なバランスが麺の喉ごしとうまみをつくっており、素朴でシンプルでありながらも気持ちを豊かにさせてくれる味でした。
うどんを食べ終わると、残ったつゆのなかにご飯をいれて食べます。これがまためっちゃくちゃうまい!
炭水化物のダブル攻撃で昇天します。食べ終わったら、タクワンで器を綺麗にして食器を重ねて終了です。
お会計は、注文の際に済ませているのでそのままお礼をいって退室すれば良いです。さすが禅です。終わり方の流れがとても綺麗です。

外をでるとかなりの人が並んでいました。今回はすぐに席につくことができましたが、はやり、予約をしておいたほうがいいようです。

神勝寺 五観堂
広島県福山市沼隈町大字上山南91

メニュー 神勝寺うどん 1,200円
※別途拝観料が必要
営業時間 11:00~14:30

予約電話番号 084-988-1111(寺務所)

 

コラムニスト GORILAX
大学院卒 学術修士。ふと、湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。