クルマは本来、便利で楽しいものでなくてはならない。

内閣府が2016年3月11日に発表した第10次交通安全基本計画(計画期間:2016年度~2020年度)によると、2020年までに死傷者数を50万人以下にするという目標を国として掲げています。死傷者数の減り方は、15年から16年にかけては4万7383人、16年から17年にかけては3万9317人と、非常に大きな数値で減少しています。
にも関わらず、ここ最近、高齢者による悲惨な交通事故が、毎日のように各メディアのニュースに取り上げられています。2065年には、日本の高齢化は40%近くまで増加すると予測されています。そんな現状の中で「高齢者運転手=危険」という風潮は、果たしてどのような方向へ、今後の対策は進められていくのでしょうか?
高齢者から免許を取り上げるという安易な判断では、解決策は見出せないような気もします。

SUBARUが目指すもの

安全性能を追求し続ける自動車メーカーのひとつ「SUBARU」。人の目と同じように、左右2つのカメラで立体的に環境を把握。
クルマだけでなく歩行者や自転車なども識別し、対象との距離や形状、移動速度を正確に認識する機能として「アイサイト」は高い評価を得ています。衝突の危険がある場合、ドライバーに注意を促し、回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、自動的に減速または停止。停止後は停止状態を保持*1します。ブレーキによる回避操作があった場合は「プリクラッシュブレーキアシスト」によって強い制動力を発生させるぶつからない技術への取り組みも素晴らしい成果を上げています。

このたび、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA*1)が実施した、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP*2)において、SUBARU 「フォレスター」が2018年度からの評価方法にて最高得点*3を獲得し「衝突安全性能評価大賞*4」を受賞。また2018年度のJNCAP予防安全性能評価についても最高ランクの「ASV+++」を獲得しました。
「フォレスター」の「衝突安全性能評価大賞」受賞は、2016年度に最高得点*5を獲得した「インプレッサ」「SUBARU XV」に続く受賞。

「フォレスター」は、新プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用。従来モデルに対し、衝突時のエネルギー吸収量を増大させて、乗員保護性能を一段と高めました。また、ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切な配置により、質量増を抑えながら、前面・側面・後面すべての衝突安全性能を大幅に向上させました。
さらに歩行者保護エアバッグを全車標準装備。バンパー内部の圧力センサーにより歩行者との衝突事故を検知し、瞬時にフロントガラスとAピラーの下端をエアバッグで覆うことで、歩行者の頭部へのダメージ軽減を図ります。

SUBARUは、「安心と愉しさ」を支える重要な要素である安全を、ALL-AROUND SAFETY(0次安全、アクティブセイフティ、プリクラッシュセイフティ、パッシブセイフティ)の考え方のもとに今後も進化させ、スバル車での2030年死亡交通事故ゼロを目指しているそうです。

https://youtu.be/DRJrdx42mpQ

<SUBARUオフィシャルwebサイト フォレスター>
https://www.subaru.jp/forester/forester/
<試験結果詳細(NASVAホームページ)>
http://www.nasva.go.jp/mamoru/car_detail/233

こうした車メーカーの安全への取り組みの強化はもちろん、運転手自身も運転技術を過信することなく、常に命を預かっているという意識を持ちながら運転に臨んでほしいものです。
本来、クルマは便利で、楽しく、かっこいいもの。この生活のツールが命を奪う危険なものであってはならないはずです。

 

 

*1:National Agency for Automotive Safety and Victims’ Aid
*2:Japan New Car Assessment Program
*3:96.5点。(100点満点)
*4:衝突安全性能評価ファイブスター賞受賞車種で、これまでの最高得点を獲得した車種に与えられる賞。
*5:2017年度までの評価方法で199.7点(208点満点)を獲得。2017年度までの受験車両で過去最高得点。

 

コラム:JIMMY

伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。