「もうすぐ45周年!岩崎宏美コンサート~残したい花について~」初日から大盛況の幕開け!

ミュージックコラムvol.9
歌姫から聖母へ。癒しの歌声を届ける日本のディーバ。

彼女の歌声が世の中に響き渡ったのは1975年の春の出来事。
デビュー曲『二重唱(デュエット)』がスマッシュヒットを放つと、セカンドシングル『ロマンス』がオリコンで1位を獲得し、90万枚のセールスを記録。その年の紅白歌合戦に初出場し、岩崎宏美はいきなりスターの仲間入りを果たした。
その後のシングルも次々と上位のランキングとなる。岩崎宏美は、日本を代表するボーカリストの一人。その歌唱力は若い頃から高く評価されていた。

1982年、彼女の実力を決定づける名曲が発表される。

「さあ 眠りなさい 疲れ切った体を投げ出して」と始まるフレーズは、当時の働く人々の癒しとなり、職場という戦場で戦う人々をやさしく抱きしめてくれる聖母を連想させた。
『聖母たちのララバイ』は彼女の最大のヒット曲であり、累計で130万枚を超えるヒットとなっている。
歌ってみるとわかるが、かなり音域が広いメロディーとなっていて、カラオケで上手く歌おうと思うと、相当練習を重ねる必要があるだろう(余談)。

iTunes Store『ロマンス』

iTunes Store『聖母たちのララバイ』

誰もが認める歌唱力を持で歌声を届けてきた岩崎宏美は、2020年にデビュー45周年を迎える。

2019年9月14日、彼女の地元であるティアラこうとう(東京・江東区)を皮切りに、「もうすぐ45周年!岩崎宏美コンサート~残したい花について~」と題し、全国コンサートツアーがスタートした。

2部構成によるコンサートの第1部は、8月21日にリリースした最新アルバム『Dear Friends Ⅷ 筒美京平トリビュート』に収録された「雨だれ」(太田裕美)「東京ららばい」(中原理恵)「センチメンタル・ブルー」(BUZZ)などのカバー曲と、筒美京平が岩崎のために書いた曲だけで構成された全曲筒美京平作品によるステージ。
デビュー曲「二重唱(デュエット)」、新人賞を獲得した「ロマンス」、さらに「シンデレラ・ハネムーン」を含む筒美京平メドレーなど、次々に歌われるヒット曲に、会場はオープニングから一気に熱気に包まれた。おそろいのTシャツとハチマキに身を包んだ親衛隊の掛け声も、その熱気にさらに拍車をかける。

そのほか、「思秋期」「すみれ色の涙」「聖母たちのララバイ」など、岩崎の代表曲も歌唱され、初めて岩崎のコンサートを観る人にも十分満足できる内容となっただろう。

今回のツアータイトルになった「残したい花について」は、岩崎が<生き神様>と尊敬するさだまさしが前作アルバム「PRESENT for you*for me」で岩崎のために書き下した楽曲。
「大きなバラードの後にピアノだけで歌えるような曲が欲しい」という岩崎のリクエストで生まれたというこの曲は「♪ 良いことだけ残そう 嫌なことは置いていこう 下手だけど精一杯 生きているんだから」と歌われ、昨年還暦を迎えた岩崎に、さだから贈られたプレゼントであり、応援歌のような歌詞となり、その詞の世界をかみしめるように歌う彼女の歌声に、思わず目頭を熱くするファンの姿も見られた。

懐かしい曲、心に残る名曲、新しく出逢う曲、どれもこれも飛び切りの感動を与えてくれる、そんな大満足の一夜であった。このツアーは来年4月まで続く。

岩崎宏美 カバーアルバム『Dear Friends』シリーズ最新作
「Dear FriendsⅧ 筒美京平トリビュート」好評発売中
岩崎良美とのデュエット曲「にがい涙」を含む全10曲収録
■品番:TECI-1651
■価格:¥3,000(税込)
iTunes Store

■岩崎宏美オフィシャルホームページ
https://www.hiroring.com/

■テイチクエンタテインメント
http://www.teichiku.co.jp/artist/iwasaki/

コラム:Jimmy

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