周防監督最新作『カツベン!』2019年12月13(金)全国ロードショー! 日本の映画の始まりを描いた最高傑作

1996年に公開された『Shall we ダンス?』は、日本だけでなく世界的にも高い評価を得た名作。日本映画を象徴する時代劇でもなく、戦争映画でもなく、どこにでもいるサラリーマンがちょっとしたきっかけでダンスを始め、どんどんその魅力にはまっていくというストーリーです。ハリウッドでもリチャード・ギアを主演にわりと忠実にリメイクされていましたね。
その10年後の2006年には『それでもボクはやってない』で、痴漢の冤罪を晴らすために悪戦苦闘する若者の苦悩の姿を描き出し、大ヒットしました。周防正行監督は、日本映画を変えた一人といっても過言ではありません。

周防作品史上、「一番映画愛に満ち溢れた、笑えて、泣けて、ハラハラドキドキする!」最高傑作の幕が今、上がる!!!と称された最新作『カツベン!』は、今からおよそ100年前、「映画(活動写真)」がまだサイレントでモノクロだった頃の映画界のお話。
その頃、日本では楽士の奏でる音楽とともに独自の“しゃべり”で物語をつくりあげ、観客たちを映画の世界に誘い、そして、熱狂させる【活動弁士】、通称“活弁”(カツベン)が大活躍。日本独自の文化が花開いていた。当時の人々の間では映画を観に行くというよりも活動弁士のしゃべりを聞きに行くことが主流で、活動弁士は俳優よりも監督よりも人気のある大スターとなった。今で言うアニメーションに命を吹き込む声優のパイオニアのような存在でもあり、声優ひとりひとりにたくさんのファンがいるように、活動弁士にもそれぞれファンがついていたのである。つまり、映画館にとって人気の活動弁士と契約することが興行成績に直結するため、映画館同士による引き抜き合戦も勃発するほどであった。

本作はそんな時代を舞台に、活動弁士を夢見る青年が、とある小さな町の映画館に流れついたことからすべてが始まる【アクション】×【恋】×【笑い】の要素を織り交ぜたノンストップエンターテインメント!!超満員の映画館、隣町のライバル映画館、再会を果たした初恋相手、大金を狙う泥棒、ニセ活動弁士を追う警察までもを巻き込み、やがて事態は誰もが予想もしなかった展開へ……。

主人公に大抜擢されたのが、本年度アカデミー賞新人俳優賞を受賞した若手最注目俳優の成田凌。本作にて映画初主演となる。ヒロインには若手実力派女優の黒島結菜。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊と実力派俳優が脇を固める。もちろん竹中直人、渡辺えり、小日向文世をはじめとする周防作品おなじみのキャストも登場。周防正行監督が作り上げる日本映画の始まりの物語にぜひ期待していただきたい。

『カツベン!』
2019年12月13(金)全国ロードショー

監督:周防正行

脚本・監督補:片島章三

出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹中直人、渡辺えり、小日向文世、竹野内豊

エンディング曲:奥田民生
©2019 「カツベン!」製作委員会

オフィシャルサイト
http://www.katsuben.jp/

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