木桶仕込み醤油復活プロジェクト 港町の小さな醤油屋が込める『一滴』への思い

江戸時代に創業以来、地元に愛される味噌や醤油造りを続ける太田與八郎商店は、東北有数の港町、宮城県塩釜市にある。しかし、東日本大震災で店舗と工場に津波が押し寄せ、甚大な被害を受けた。工場内は機械や商品などすべてが破壊され、茫然とする日々、そんな絶望の中、プロジェクトの発起人である太田さんの心を救ったのが、ボランティアにかけつけてくれた多くの人々の姿だったという。

そのとき、太田さんはある決意をしたという。

『数時間かけてきれいに磨いた床の煉瓦が、夕日に照らされ赤く輝いているのを眺めていたら、「これなら再開出来るかもしれない」と希望が湧き、胸がいっぱいになりました。絶望の淵からこれまで、全国のたくさんの方々のご支援やお声がけがあり、その想いが原動力となって、先祖代々続けてきた味噌醤油造りの歴史を閉ざしてはならないという強い信念を貫くことができました。醤油の蔵元としてこの土地でしかできない醤油を作りたい。より質の高い醤油造りと、その伝統を後世にも伝えていきたい。そして、皆さんを「美味しさ」で笑顔にしたい。』

太田與八郎商店は、「木桶仕込みで造る醤油」を復活させるべくプロジェクトを始動。その第一歩として、木桶制作にかかる資金を募るため、1月3日よりクラウドファンディングをスタートする。

なぜ木桶にこだわるのか

日本の和食は、健康面だけでなく、味の奥深さでも世界から注目を集め、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
和食のベースとなる基礎調味料は、「醤油」「味噌」「酢」「味醂」「酒」などの発酵調味料。これら発酵調味料が、素材の味を引き立て、旬の食材をより一層深い味わいに仕上げる。
ちなみに醤油は、乳酸菌や酵母菌といった「微生物たち」によってつくられている。そのため、彼ら微生物たちにとって最高に居心地の良い環境を創ることができれば、美味しい醤油が出来上がるという。そして、微生物が最も好む環境こそが、「木桶」なのだという。
木桶には、主に杉が用いられることが多い。杉は、表面に無数の小さな穴があり、その穴に発酵の主人公である微生物が住み着く。そして、わずかに空気を通したり水分をため込んだりと、まるで桶自体が呼吸をするかのように日々表情を変える。そして、そこに住み着く微生物は、その蔵元特有の生態系をつくりだすという。
蔵付の微生物達により、グルタミン酸等のうま味成分がどんどん増え、その蔵元にしか出せない深い味わいが誕生する。これこそが、木桶でしか出せない美味しさの秘訣。すなわち、樹脂製や金属製のタンクと木桶の一番の違いは、木桶そのものが、発酵の主役である微生物とともに「生き続けている」点なのだ。

クラウドファンディングサービス:FAAVO

プロジェクトページ:https://faavo.jp/miyagi/project/6212
※上記URLは2020年1月3日AM7時から公開します。

商店名:太田與八郎商店
所在地:〒985-0051宮城県塩竈市宮町2-42
創立:1845年(弘化2年)
Website: https://oota-yohachiro.com/

プロジェクト内容:
・震災で壊れた木桶に代わる新しい桶作り
・木桶による醤油作りの伝統継承
・地元、塩釜の認知度アップ貢献活動
・木桶で仕込んだ搾りたての醤油による「美食のまち」塩釜の発信
・第9回全国醤油サミット in 塩釜(2020年11月開催)の柱となる先駆け事業

実行スケジュール:
・2020年1月3日 クラウドファンディングスタート
・2020年1月20日 クラウドファンディング終了
・2020年1月24~25日 小豆島で木桶制作
・2020年9~10月頃 木桶で出来た醤油の完成予定
・2020年11月20日21日 第9回 全国醤油サミット in 塩釜でお披露目

目標金額:
100万円(木桶制作費その他300万円の三分の一。目標金額に到達しなかった場合、いただいたご支援は支援者に返金されます ※All-or-Nothing方式)

募集期間:
2020年1月3日(金)~ 2020年1月20日(金)

全国醤油サミット
https://www.facebook.com/soysaucesummit/

第9回 全国醤油サミット in 塩釜 開催決定詳細
https://oota-yohachiro.com/141/

小豆島 木桶職人復活プロジェクト
http://yama-roku.net/yamaroku/oke-project.html

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