『鬼滅の刃』のモチーフや聖地は藤の花で有名な岡山県の神社!?

※この記事は『鬼滅の刃』第19巻までのネタバレを含んでいます。ご注意ください。

『鬼滅の刃』が大人気ですね。
https://kimetsu.com/anime/
週刊少年ジャンプで連載されている作品ですが、時代設定や、キャラクターの個性が光る作品だと思います。

作者からはどこが聖地であるかについての回答は控えられてはいますが、すでに聖地として人気を集めている場所もあるようです。
【聖地巡礼】鬼滅の刃のアニメ聖地と巡礼する際の注意点をご紹介(2020年1月25日掲載)
アニメで世界を繋ぐfind anime

この『鬼滅の刃』なんですが、様々な歴史や文化をネタとして取り込んで作品を構成しているのではないかと思っています。話の随所で独特な雰囲気があるのは、元ネタに即してキャラクターの設定などを行っているからなのではないかと思います。

今回は『鬼滅の刃』の物語を構成する上で参照したかもしれないネタを紹介したいと思います。

仮説:和気清麻呂に関係があるもので鬼滅隊は構成されている説

以下の4つについて詳しく話していきたいと思う。
①鬼はなぜ藤の花が嫌いなのか
②善逸は雷で伊之助が猪なのはなぜか
③胡蝶しのぶはなぜ「蝶の呼吸」ではなく「蟲の呼吸」なのか
④柱が象徴するもの
⑤今後の物語の展開をうらなう。

最初、「鬼滅の刃」を読んだとき、なぜ鬼が藤の花を嫌いなのかがよくわからなかった。何らかの象徴としてあるのかもしれないがよくわからなかった。ただ、一番最初に頭に浮かんだのは、岡山県和気町にある藤公園だった。藤公園は和気清麻呂神社の隣りにある。和気清麻呂といえば、宇佐八幡宮神託事件で有名だ。

宇佐八幡宮神託事件を簡単に説明すると、
むかし、道鏡という僧がいた。ある時、「道鏡を天皇にすれば天下が太平になる」との神託が天皇へ奏上された。
そこで天皇はこれが本物であるかどうかを和気清麻呂を使いに出して宇佐神宮へ確認にいかせた。
結果としてその信託が間違っているということを当時の天皇に伝えたという事件。
この和気清麻呂と道鏡の対立的な関係性はそのまま鬼滅隊側と鬼側を象徴しているのではないか。
つまり、和気清麻呂に関係があるもので鬼滅隊は構成されているのではないかということをこれから述べたい。

①鬼はなぜ藤の花が嫌いなのか

「和気清麻呂は備前国野郡(現在の岡山県和気町)出身。天平宝字8年(764年)に発生した藤原仲麻呂の乱では孝謙上皇側に参加したらしく、天平神護元年(765年)正月に乱での功労により勲六等の叙勲を受け、3月には藤野別真人から吉備野和気真人に改姓している。」
Wikipediaより引用

つまり、和気清麻呂は藤の花との関連が強い人と言える。和気清麻呂を象徴する花こそ、藤の花であり、それが影響して鬼滅側の要素として藤の花を採用しているのではないかと思われる。

もちろん、藤原氏のことを象徴しているのではないかと漫画読んでいてふと思ったが、藤原氏ではその後の様々な要素を結びつけることができなかった。よって、藤原氏ではなく、和気清麻呂の周辺要素が「鬼滅の刃」のモチーフに使用されているのではないかという考えに至った。
これから鬼滅隊と和気清麻呂の関係の深さを指摘していくが、おそらく、岡山県和気町にある藤公園は「鬼滅の刃」の聖地として認められてもいいのではないかと思う。
岡山県和気町 藤まつり 公式ホームページ

②善逸は雷で伊之助が猪なのはなぜか

実は、雷と猪は和気清麻呂を助けたとされるものであるという。
宇佐八幡宮神託事件で和気清麻呂が天皇へ報告した後の話になるが、
「清麻呂の報告を聞いた称徳天皇は怒り、清麻呂を因幡員外介に左遷するが、さらに別部穢麻呂(わけべ の きたなまろ)と改名させて大隅国への流罪とした(宇佐八幡宮神託事件)。道鏡は配流途中の清麻呂を追って暗殺を試みたが、急に雷雨が発生して辺りが暗くなり、殺害実行の前に急に勅使が派遣されて企みは失敗したともいう」
引用:Wikipedia

つまり、「鬼滅の刃」の中の鬼的存在である道鏡に暗殺されそうになったところを、雷雨に救われたというわけである。
もちろんこの雷雨は雷の呼吸を会得している我妻善逸を象徴していると考えれば良い。

和気清麻呂と猪の関係も有名である。下記のような伝説がある。
「ある時清麻呂は脚が不自由になって起立できなくなってしまったが、八幡神に拝礼しようとして輿に乗って出発した。豊前国宇佐郡楉田村(現在の大分県宇佐市和気近辺か)に至ると、300頭の野猪が現れて道を挟んで列をなし10里ばかり前駈して山中に走り去った。これを見て人々は不思議なことだと思った。」
引用:Wikipedia

このような伝説もあり、和気清麻呂生誕地に鎮座する和気神社には狛犬の代わりに狛猪が置かれている。
つまり伊之助は猪でなければならなかったのである。例えば、山で熊に育てられた熊之助では筋が通らないのである。

主人公とともに戦う善逸と伊之助が雷と猪である理由は和気清麻呂を中心に考えると自然に出てくる要素であり、主人公を助ける要素としてとてもしっくりこないだろうか。

和気神社ホームページ

③胡蝶しのぶはなぜ「蝶の呼吸」ではなく「蟲の呼吸」なのか

胡蝶しのぶはどうみても蝶である。なのになぜ蟲なのだろうと思った人は少なくないのではないだろうか。蟲であるならばもっと強力な虫をモデルにした技を繰り出してもいいのではないかと思わないだろうか。
実は、ここにの和気清麻呂との関係があるのではないかと思われる。
和気清麻呂の姉は和気広虫(法均尼)という名で天皇へ仕えていた。そう、「虫」なのである。
つまり、ビジュアルは蝶であってもよいが、名前は「虫」でなければならない。その理由として和気清麻呂の姉が和気広虫であるからと考えることはできないだろうか。

④柱が象徴するもの

和気清麻呂は磐梨別乎麻呂の子と言われている。磐梨の一族は製鉄を行っていた氏族であるという。ちなみに和気町の南部には瀬戸内市長船町というところがあり、そこは古くから刀剣を作っていた場所である。いまは備前おさふね刀剣博物館があり 、いまも刀鍛冶師が刀を鍛錬している土地である。
http://www.city.setouchi.lg.jp/token/

つまり、和気清麻呂という人は製鉄と関連がある人であったということだ。ここで柱の呼吸についてみていくと面白いものが見えてくる。柱は和気清麻呂と製鉄に関係するもので構成されているのだ。ただし、恋柱は除く。恋柱はおそらく少年ジャンプとしてのノリを確保するためなのではないかと思われるが・・・。

①蛇柱:伊黒小芭内 蛇は製鉄を象徴する動物であるとして信仰されている。ヤマタノオロチ伝説は正にその典型。
②音柱:宇髄天元  精錬する際に金属を打つ音を象徴しているのでは
③恋柱:甘露寺蜜璃 恋の要素はなぜ入っているかは謎。
④蟲柱:胡蝶しのぶ 和気清麻呂の姉の和気広虫(法均尼)から。
⑤風柱:不死川実弥 製鉄において風を送ることは重要な要素の一つである。
⑥霞柱:時透無一郎 製鉄をおこなうたたら場ではよく霞がかかる。いわゆるスモッグである。
⑦水柱:冨岡義勇  砂鉄を取る際に水を利用する。
⑧岩柱:悲鳴嶼行冥 鉄鉱石のことを象徴していると考えられる。
⑨炎柱:煉獄杏寿郎 製鉄を行う上でもちろん炎で高温にすることは重要である。

以上のように、和気清麻呂と製鉄に関することでほぼ柱は構成されている。これはなかなかおもしろい偶然だとは思わないだろうか。

⑤今後の物語の展開を想像してみる。

和気清麻呂について注目すると実に多くの要素が鬼滅隊と重なっていることに気がつくだろう。つまり、和気清麻呂と製鉄という歴史的な逸話と文化をモチーフにして「鬼滅の刃」はつくられていると考えることはできないだろうか。

そして最後に今後の物語の展開について考えていきたい。
実は、「鬼滅の刃」は鬼滅隊側は和気清麻呂関係で占められているが、鬼のキャラクターモチーフは他の歴史的な要素や文化的要素から作り出されているのではないかと推察している。ということは、ストーリーの流れも、何らかの既存の物語などをベースに構成されている可能性も否定できない。
ここで注目したいことは柱の数である。
柱は9人いる。そして、主人公の竈門炭治郎はその中に含まれていない。
この9人の柱は何を象徴するものだろうか。
これはおそらくヤマタノオロチを象徴しているのではないか。ヤマタノオロチは9本の首がある大蛇である。8本ではない。手のひら見てほしい。指は5本、又は4つである。つまり、又が8つあるということは9本の首があるということになる。注目したいのは神話でのヤマタノオロチの話。ヤマタノオロチはスサノオノミコトによって討伐される。スサノオノミコトがしっぽを切った際にに尻尾の先から天叢雲剣がでてくる。これを天照大御神へ献上する。

9本の柱はヤマタノオロチを象徴としている。これに竈門炭治郎の「日の呼吸」を組み合わせると答えが見えてくるのではないかと思う。
竈門炭治郎の「日の呼吸」はヒノカミ神楽がもとになっている。彼の耳飾りからもわかるように太陽、つまり日輪を象徴している。つまりそれは天照大御神を象徴しているともいえる。

おそらく、9人の柱たちはすべて殺されてしまうのだろう。その後に続くしっぽ(竈門炭治郎)から天叢雲剣のようなすごい武器となるものが出てくるか、竈門炭治郎が新たに何らかの覚醒を起こすのではないかと思う。そして、天照大御神を象徴するもの(おそらく禰豆子)が何らかの活躍をすると考えることができはしないだろうか。

TVアニメ「鬼滅の刃」オーケストラコンサート開催決定!!
5月5日(火・祝)の東京公演を皮切りに、全国7都市で開催!!

5月5日(火・祝)初となるオーケストラコンサートの開催が決定。
このイベントは、TVアニメ「鬼滅の刃」を彩った数々の劇中音楽を、迫力のオーケストラ生演奏で、スクリーンに映し出されるアニメ映像と共に楽しめる特別なイベントになっており、東京公演を皮切りに、広島、大阪、札幌、仙台、福岡、名古屋の全国7都市で開催します。

TVアニメ「鬼滅の刃」オーケストラコンサート 概要
■開催日程/場所/オーケストラ
東京 :5月5日(火・祝)/東京国際フォーラム ホールA
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
広島 :5月13日(水)/広島文化学園HBGホール
演奏:広島交響楽団
大阪 :6月6日(土)・7日(日)/フェスティバルホール
演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団
札幌 :7月25日(土)/札幌文化芸術劇場 hitaru
演奏:札幌交響楽団
仙台 :7月28日(火)/東京エレクトロンホール宮城
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団
福岡 :8月5日(水)/福岡サンパレス コンサートホール
演奏:九州交響楽団
名古屋 :9月5日(土)/日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
演奏:セントラル愛知交響楽団
■チケット発売情報
後日発表いたします
■詳細(アニメ公式サイト)
https://kimetsu. com/anime/news/?id=53437

 

コラムニスト GORILAX
大学院卒 学術修士。ふと、湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。

 

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。