テレワークが、仕事の新しいスタイルをつくりだす。

ワークスペースを確保する
服は着替えて仕事スイッチを!

新型コロナウイルス の影響を受けて、自宅でのテレワークを強いられるケースが増えています。しかし、いきなり家で仕事をしろ!と言われてもどんな環境ですれば良いか考えてしまいますね。
テレワークは、「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務(施設利用型勤務)」の 3つのテレワークの形態の総称です。いずれの場合も、テレワークは、所属するオフィスから離れ て仕事を行うため、始業・終業時刻など労働時間の管理方法などについて、適正なルールづくりを することが重要です。

厚生労働省では「テレワークではじめる働き方改革」として自宅の環境整備について提言しています。

自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備

「テレワークを行う作業場が、自宅等の事業者が業務のために提供している作業場以外である場合には、事務所衛生基準規則(昭和47年労働省令第43号)、労働安全衛生規則及び「情報機器作業における労働衛生のためのガイドライン」(令和元年7月12日基発0712第3号)の衛生基準と同等の作業環境となるよう、テレワークを行う労働者に助言等を行うことが望ましい」

とされています。

そこで、事務所衛生基準規則と情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインを参考に、自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備のポイントをまとめました。

(参考:厚生労働省「テレワークではじめる働き方改革」テレワークの導入・運用ガイドブックより)

上記のような理想の環境が整えば、快適な在宅での業務ができるということのようなのですが、果たして各家庭でこのような環境を構築することができるでしょうか?
もっと簡単に在宅での仕事環境をつくるコツを記載してみます。

テレワークでは自己管理能力が問われる

コアタイムを決めて仕事をする
通常の勤務時間と同じタイムスケジュールで臨むのも良いかと思います。
始業時間、ランチタイム、休憩時間、終業時間を明確に区切って仕事に集中するようにしましょう。ダラダラな時間の使い方では作業の効率化は図れません。

ワークスペースを整える
家での仕事でもきちんとワークスペースを確保しましょう。この場所に座ったら、仕事を開始するというモードをつくることが大切です。書斎がある家なら簡単にワークスペースもできますが、日本の住まい事情では難しいかと思います。例えば、ダイニングテーブルの一角を使ったり、ノートパソコンが置けるくらいの小さなデスクを活用してみるのも良いでしょう。

照明はなるべく白色を
作業をする環境には電球色よりも昼白色や昼光色の白っぽい照明にすると生産性が高まると言われています。一般的にデスクワークで推奨される照明の強さは、300~500ルクス(ディスプレイは500ルクス、キーボードや書類上の明るさは300ルクス)と言われています。

仕事スイッチを入れるには寝巻きはNG
テレワーク環境をいくら整えたとしても、肝心の気持ちが仕事モードに切り替わらないと作業の効率は上がりません。「さあ!仕事を始めるんだ」という仕事スイッチを入れるためには、寝起きのままのパジャマは絶対NGです。それなりのスタイルに着替えてデスクに向かいましょう。急にオンラインミーティングの招集があるかも知れませんから。

テレワークには「人に会えない」「人と会話ができない」「外部からの刺激がない」などのデメリットもありますが、今の時代、スマホやPCを使えば、自宅にいながらも人とつながりを持つ方法はいくらでもあるかと思います。時には家を離れてカフェを利用したり、天気の良い日は外で仕事をするということもできます。こういう機会だからこそ、今後の働き方の自分なりのスタイルを見つけることもできるのではないでしょうか?
「ピンチをチャンスに!」こんな状況下だからこそポジティブに新しい手法を探っていきましょう。

コラム:Jimmy

伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。