「能・半蔀」4月11日(土) 京都・冬青庵能舞台の公演を インターネットでライブ配信

コロナ禍での無観客公演を無料中継
能を知る絶好の機会になる

「能」とは、室町時代に成立した伝統演劇です。いわゆる「能面」を用います。独特の発声によるセリフと「歌」で、物語を舞台上に表現します。また、主役は歌だけでなく、楽器(笛や鼓など)と合唱を背景にした舞を見せます。ことば、歌、器楽、舞による総合的表現の舞台芸術です。初めての人はその緩やかさに驚きます。緩やかで静かな演目が多いのですが、舞台の流れに注目し、身を任せていると、次第にそのリズムに同化し、ほんのわずかな表情の変化を楽しむことができるのに再度驚くものです。能面も無表情に見えて角度や光の加減によって刻々と表情を変えます。物語だけでなく、わずかな変化に託された表情の移ろいを楽しむことができます。まるで、水や上質な日本酒の違いを「ききわける」ような楽しみと言えるかもしれません。
「白井あさぎ七回忌追善 春青能《半蔀・立花供養》」

春青能実行委員会・白井孝明が、能公演「白井あさぎ七回忌追善 春青能《半蔀・立花供養》」を4月11日(土)午後3時より、京都市中京区・冬青庵能舞台で開催し、その模様をインターネットでライブ配信します。

イベントURL: http://touseian.jp/web/

本来は一般公演でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の情勢を鑑み、関係者のみによる無観客公演となりました。残念なことになったのですが、この模様をネットライブすることにより本公演を楽しみにしていたファンの人たちはもちろんのこと、まだ能狂言を見たことがない人にも、新しい趣味の世界に出会えるチャンスとなりました。
本公演は、主催者白井が、長女あさぎ(平成26年4月11日逝去・享年19才)の三回忌追善のために平成28年春から始めたもの。今年度は七回忌の祥月命日に開催という特別な日ということもあり、開催が決まったそうです。源氏物語を彩る薄幸の美少女、夕顔を描いた名作「半蔀」を、追善向けの特殊演出「立花供養」で披露します。
【主な演目】

・舞囃子 「田村」
舞囃子とは、能の演目のハイライトを、面や衣装を用いず、紋服と袴で演じます。伴奏の楽器と合唱も加わっています。オペラのハイライトを、舞台装置なしのステージで、歌手とオーケストラが演じるようなものです。
演目「田村」は、古代の英雄、坂上田村麻呂が主役です。彼の霊が春の夜の清水寺に現れ、伊勢の逆賊を平定したときの模様を語り舞いながら再現します。力強く(能にしては)スピーディな舞台です。
今回演じるのは立命館宇治高校1年生、青木真由人。観世流能楽師、青木道喜(本公演の会場の庵主)の後継者です。

・能 「半蔀・立花供養」
京の都の北、雲林院の僧が、立花供養という儀式を行っていると、不思議な様子の女が現れ花を供えます。僧が何者なのかとたずねると、南の方、五条に行くように告げ、姿を消します。
夜、僧が五条に行くと、半蔀(扉の一種)を開き、美しい女が現れます。それは、若き光源氏の恋人だった「夕顔」の霊でした。はかなく一生を終えた夕顔は、源氏との恋を懐かしみ物語り、静かな舞を見せます。やがて夜が明けると、夕顔は消え去ります。
夕顔の女の霊が舞い語る、源氏物語の美しい場面を目と耳で味わう演目です。本公演では「立花供養」という特別演出があり、ふだんは何も無いか、ごく簡素な装置しか置かれない舞台に、立花が供えられます。亡き人をしのび弔うための趣向です。

春青能実行委員会
主催者: 白井孝明
URL : http://touseian.jp/web/
公演詳細は冬青庵能舞台の公式サイトに記載します。
また、ライブ配信のアクセスも同ページから可能で、1ヶ月程度の期間視聴可能です。

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