「ヒトラーに盗られたうさぎ」 ヒトラーの台頭により家族4人の逃亡の旅が始まる

2020年11月よりシネスイッチ銀座にて全国順次ロードショー

ドイツの絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を、第75回アカデミー賞(R)外国語映画賞を「名もなきアフリカの地で」で受賞したカロリーヌ・リンク監督が映画化。ドイツでは2019年クリスマスに公開され、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」「アナと雪の女王2」などハリウッド超大作がひしめく中、大ヒットを記録。
独裁者ヒトラー台頭によって、ベルリン→チューリッヒ→パリ→ロンドンと逃亡を続けざるを得なくなった家族の物語。9歳の少女アンナを通して、戦争の虚しさ、家族の在り方、そして人との絆が描かれる。戦争下においても、自分の生きる希望を探し求める少女の姿が、観る者に清々しさを届けてくれる。

1933年2月、ベルリンに住む9歳のアンナは、兄のマックスや友人とともにカーニバルを楽しんでいた。しかし、同じ夜クラシックのコンサートに行く準備をしていたはずの両親はなぜか出掛けないまま、深刻な顔で話し込んでいた。翌朝アンナは「家族でスイスに逃げる」と母から突然告げられる。ユダヤ人で新聞やラジオでヒトラーへの痛烈な批判を展開していた辛口演劇批評家であるアンナの父は、“次の選挙でヒトラーが勝ったら反対者への粛清が始まる”という忠告を受けており、ヒトラーの勝利が現実味を帯びてくるにつれ密かに亡命の準備を始めていた。
住み慣れた家を離れる際「持ち物は一つだけ」と母に告げられたアンナは、大好きな“ピンクのうさぎのぬいぐるみ”、そしてお手伝いさんのハインピー、食卓、書斎、ピアノ、台所…一つ一つに別れを告げる。それは、それまで何不自由なく暮らしていた彼女の平和な家族の風景が一変し、この日を境に過酷な逃亡生活へと足を踏み入れていく始まりでもあった…。
主役の9歳のアンナ役を演じたのは、1000人の中から選ばれた新人のリーヴァ・クリマロフスキ。過酷暮らしを強いられても常にまっすぐに前を向く瑞々しい少女を演じきった。『帰ってきたヒトラー』で注目を浴びたオリヴァー・マスッチがアンナの父親役に、母親役は『ブレードランナー 2049』で熱演したカーラ・ジュリ。アンナとその家族を常に気に掛ける心優しいユリウスおじさんはユストゥス・フォン・ドホナーニ、そして、アンナの兄マックスはマリヌス・ホーマンが演じる。

ヒトラーに盗られたうさぎ

監督:カロリーヌ・リンク(『名もなきアフリカの地で』)
脚本:カロリーヌ・リンク/アナ・ブリュッゲマン
出演:リーヴァ・クリマロフスキ・オリヴァー・マスッチ・カーラ・ジュリ
2019年/ドイツ/ドイツ語/カラー/スコープサイズ/5.1chステレオ/119分/
原題:When Hitler Stole Pink Rabbit 
配給:彩プロ
© 2019, Sommerhaus Filmproduktion GmbH, La Siala Entertainment GmbH, NextFilm Filmproduktion GmbH & Co. KG, Warner Bros. Entertainment GmbH

ヒトラーに盗られたうさぎ公式サイト:
https://pinkrabbit.ayapro.ne.jp/
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