家族へ:ぼくが死んだら、このGoogleフォームに必要事項を入力して送信してね。~死亡を伝える方法の模索~

先日、友人が亡くなった。亡くなってから10日以上たって、SNSを通してその情報を知ることになった。
SNSを通して多くの人と我々はつながり、友人になっている。こうしたつながりはとても気軽にコミュニケーションが取れる欠かすことのできないものである。しかもお互いに必要以上に個人の情報を相手に漏らすことなくできる。

家族がSNSを通してどのような交友関係を築いているのかを把握していないことはよくあることだ。
だからといって、もしものために、家族にSNSでのつながりの人を紹介し、「何かあった時はこの人たちに伝えて欲しい」とお願いするのは現実的には難しい。私はしたくない。

自分のSNSをとりまく人間関係を家族に暴露するようなことは絶対にしたくない。

だからこそ厄介なのだ。もし、何らかの不幸に巻き込まれて自分が死んでしまった場合、SNS上での更新は途絶える。音信不通になったが、その人がどうなってしまったのかがよくわからず保留状態になってしまう。まわりは心配してくれるかもしれないが、SNS上でのつながりのみではそこから確認する方法がない。こうした状況は実は少なくないと思う。もしくは、このような状況になったらどうしようと不安に思っている人は多いのではないかと思う。

私はそうした状況にはしたくないと思う。だからいろいろ方法を考えてみた。
自分が死んだりしたときにSNSでつながりのある友人に情報を伝えるサービスがあればいいのだが、月額?年額?いつまで生きるかわからない状況でそうしたサービスを有料で利用するというのは現実的ではない。加入している生命保険などでそうしたサービスがあればいいが、設定がなかなかめんどくさそうではある。

無料で、手軽にできて、情報を受け取る人も手軽に変更できるようなサービスはないか。
しかも、情報発信をする側(家族)には情報発信先が誰なのかわからないような仕組みのものはないか。

そこで注目したのがGoogleフォームでした。
最近では様々な申し込みサイトで活用されていて一度は使用したことがあるのではないでしょうか。

GoogleフォームはGoogleのアカウントを持っていれば誰もが無料で作ることができます。
しかもかなり簡単にできます。
本来は、フォームに入力された情報はフォームに紐づいているアカウントへ送られていきますが、ちょっと設定をすれば、フォームから入力され送信された内容を、任意のメールアドレスへ送ることが可能です。もちろん複数のアドレスへ設定することもできます。

これで解決です。フォームを作って、それを家族に知らせる!

①Googleフォームで緊急事態を知らせるフォームを作成
②「もし、何かあった場合はこのフォームに入力して送信すれば、知り合いに情報が届くから」と家族に伝える、もしくはアドレスやアドレスをQRコードに変換したものを印刷して、財布の中などに入れるなど方法を考える。

これが今考えられるベストな方法だと思った。

下記が実際にGoogleフォームで作った報告フォーム
Googleフォーム をつくる


フォーム自体を制作するのは難しくはない。ただ、このままでは送信されたフォーム内容が任意の複数のアドレスへ送られるということはない。

そこで、その設定をする必要がある。
設定には下記のサイトを参考にした。

Googleフォームのメール通知を指定したアドレスに送る方法(Google Apps Script使用)
・Googleフォームで回答があったときメールで通知する3つの方法

下記のような感じで作成しました。

function sendform(e){
   var items = e.response.getItemResponses();
   var msg = '';
   for (var i = 0; i < items.length; i++) {
     var item = items[i];
     var q = item.getItem().getTitle();
     var a = item.getResponse();
     msg += q + ': ' + a + '\n\n';
   }
   GmailApp.sendEmail('任意のアドレスをここに入力!※コンマで区切れば複数のアドレスが登録可能)', '緊急事態報告メール(氏名〇〇〇〇)', msg);
 }

この後、トリガーを設定します。左側の時計のアイコンをクリックします。そして、右下の「トリガーを追加」をクリックします。

トリガーの設定をします。下記の通りに設定します。

すると登録ができません。アカウントを選択するのですが、下記のようにはじかれてしまいます。

左下にある「詳細」をクリックします。

下にある「緊急事態フォーム(安全ではないページ)に移動」をクリックします。
※緊急事態報告フォームは各ユーザーがフォームを作成した際につけた任意のタイトル名になります。

リクエストが表示されるので、右下の「許可」をクリックします。

以上でトリガーの設定が完了すると思います。

完成したフォームのリンク作成については下記のサイトを参照してみてください。

フォームの URL リンクを取得して共有

この方法を多くの人へ共有して、もしもの時の緊急周知先として活用してほしい。
日常ではつなげたくない関係性を、非常時の時だけつなげてくれる方法としてGoogleフォームを使用する。

このことが多くの人のなかで「あたりまえ」になれば、

もし、誰かが亡くなった時に、
「『緊急事態報告フォーム』に送信して知人に状況を周知してあげたら?」
と声をかけることができるはずだから。

そしてそのメールを受け取った人は内容はどうであれ、とても感謝してくれると思うから。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。