報道としてのアート壁画を描くトーキョーミューラルスクエアの第7弾作品
「ミューラル(壁画)の力で、人々を表現者に変える」ことを目指して、全国各地で様々な作品を生み出し続けているOVER ALLs。制作にあたっては、依頼者に驚かれるほど歴史や背景を調査し、想いを引き出すインタビューを実施。企業が社会、さらに組織で働く個人が伝えたい想い、歩んできた歴史を浮き彫りにして、ミューラルとして表現しています。
代表作はエスコンフィールドHOKKAIDOで大谷選手とダルビッシュ選手を描いた壁画、東日本大震災の被害から再生への道を歩み始めた福島・双葉町の住民の方々の顔を描いた壁画群「FUTABA Art District」など。主に代表の赤澤岳人が企画・プロデュースを担当しています。メインアーティストである画家・山本勇気は「ART BATTLE JAPAN 2018」チャンピオン。「情熱大陸」や「news zero」、「サンデージャポン」「WBS(ワールドビジネスサテライト)」など、メディアにも多数出演しています。
東京・青山の本社では外壁にミューラル(壁画)専用の壁面を設置し、「トーキョーミューラルスクエア(TOKYO Mural Square)」と名付けました。この新たな取り組みは、外苑前交差点の中心に位置する本社ビルの青山通りに面した壁面を活用し、毎月話題の人物やトピックをテーマにした壁画を描き続けるものです。ニューヨークのタイムズスクエアのように、壁面自体をメディアとして活用することを目指しています。
3月9日(日)、東京・青山のトーキョーミューラルスクエアにタモリさんが描かれました。
タモリさんの壁画制作の背景
「アルタがなくなる」。そのニュースを聞いたとき、ただの建物の閉館以上の意味を感じました。新宿スタジオアルタは多くの人にとって「待ち合わせの場所」であり「憧れの地」でした。その象徴ともいえる『笑っていいとも!』は、昼の時間を賑わせ、テレビの楽しさを体現する番組でした。
しかし昨今のテレビ界は暗いニュースが続き、以前ほどワクワクするものではなくなった気がします。だからこそ、壁画に込めたのは「ウキウキウォッチング」の精神です。タモリさんがマイクを差し出す姿を見て、通りを行き交う人々があの頃のワクワクを思い出し、日常にほんの少しの高揚感を取り戻せたら嬉しいです。
代表・赤澤岳人の略歴
1981年生まれのロスジェネ、かつミレニアル世代。いわゆる「就職氷河期」に就職活動に挑むも「リクルートスーツを着る意味がわからない」と私服で面接に行ったところ、全滅。大学卒業後には法科大学院に入学したものの弁護士の夢を諦め、ニートとして過ごす。まさに「ロスジェネ世代の負け組」の典型のような20代を送る。初めて定職に就いたのは29歳のとき。人材大手のパソナに契約社員として入社する。仕事に取り組むことで「自分の居場所」が出来ることの喜びを実感、このとき「仕事とは自己表現なのだ」と気付く。それを機に、契約社員ながら社内の新規事業コンテストに毎年、数十件もの事業アイデアを出し続け、3年目についに優勝を勝ち取る。正社員にも登用され、自身の企画した新規事業を立ち上げたのち、パソナから独立。
プライベートでイベントの企画・司会を行っていた頃に出会った同世代の山本勇気(画家・現在のOVER ALLs副代表)とともに、OVER ALLsを設立。自分自身が20代の頃に見失っていたもの、そして日本人全体が「失われた30年」で忘れてしまったものでもある「夢」「希望」「浪漫」といった「こころが沸き立つ感情」(これらの総称が「WOW!」)を取り戻すべく、ミューラル(壁画)で表現する活動を続けている。
Web:http://www.overalls.jp
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