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老舗石鹸メーカー木村石鹸が「使い切るせっけん」で大阪・関西万博へ



「使い捨てる」から「使い切る」へ。木村石鹸が描く、未来のせっけんのかたち

大阪・八尾市に本社を構える木村石鹸は、大正13年(1924年)創業の老舗石鹸メーカーです。洗浄剤や化粧品の製造・販売を中心に事業を展開し、2024年に創業100周年を迎えました。
長い歴史を持つ企業としての責任から、木村石鹸では近年、サステナブルな取り組みにも積極的に取り組んでいます。水平リサイクルを目指したプラスチックパウチの回収実験「未来の住人プロジェクト」や、国際的な認証制度であるB Corp認証の取得など、小さな一歩からでも社会的な価値を見出す姿勢が特徴です。
一方で、洗剤や化粧品といった液体製品を扱う上で、現時点ではなおプラスチック容器の使用が必要な場面も多く存在します。耐久性や内容物との相性という点から、代替が難しいケースもあるのが現状です。
それでも、「すべてを一度に変えられないからといって、何もしない選択はしない」というのが木村石鹸の姿勢。今回の大阪・関西万博出展に際しては、同社ならではの視点で“環境への負担を少しずつ減らす”ための提案として、2つの実験的プロトタイプ(モックアップ)を発表しました。

石けんを“容器”にするという発想
ひとつ目のモックアップは、石鹸そのものを容器として活用するというアイデアです。プラスチック製容器を使用せず、石けんでつくられた器を中身の石けんと共に使い切るという構造で、使用後はそのまま手洗いや洗顔などに使える仕組みです。紙などの代替素材ではなく、「容器そのものを使い切る」という石鹸メーカーならではの発想が光ります。

「第4のせっけん」=1回分サイズのタブレット型
もうひとつは、角砂糖のような見た目の“1回分サイズ”のタブレット型石けんです。個包装もボトルも不要で、「1個=1回分」というシンプルな設計により、使いすぎや余りを防ぎます。旅先や外出先、ホテルのアメニティなどにも適しており、利便性と無駄のない消費の両立を目指した提案です。
木村石鹸が掲げる「使い捨てる」から「使い切る」への転換は、単なる環境対応にとどまらず、製品づくりの根本を見直す試みでもあります。プラスチックゼロが難しい現実を踏まえながら、それでも可能な一歩をかたちにする。その姿勢が、100年企業としての新たな挑戦につながっています。


木村石鹸

大阪・八尾市にある、大正13年創業の石鹸メーカー。
2024年に創業100周年を迎えました。
古くから伝わる職人による”釡焚き”製法を守る大阪八尾市の町工場です。

釜焚き石鹸を使ったハウス&ボディケアブランドSOMALI、職人のこだわりが詰まった洗浄剤を展開するCRAFTSMANSHIP シリーズ、業界的な慣習にとらわれない、手間ひまかけたヘアケアブランド12/JU-NIなどを展開。
心から良いと思えるものを追求するものづくりの姿勢と、長年にわたり培った技術で、人と環境の調和の取れた製品作りを行っています。

木村石鹸万博ページ:https://www.kimurasoap.co.jp/pages/soap-of-the-future
木村石鹸HP:https://www.kimurasoap.co.jp/

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