Smooth Life Magazine

1200年の時が、黄金色に輝く。飛騨高山「国分寺の大イチョウ」が圧巻の見頃。


「葉が落ちれば雪が降る」。冬の訪れを告げる、国の天然記念物「乳イチョウ」を訪ねて。

岐阜県高山市、飛騨国分寺。 この歴史ある境内で、国の天然記念物に指定されている大イチョウが、今、圧巻の黄金色に輝き、見ごろを迎えています。
樹齢は推定1200年、高さは約27メートル。 天に向かって大きく枝を広げた巨木が放つ黄金色のオーラは、まさに息をのむ美しさ。この神々しい姿を一目見ようと、多くの観光客やカメラマンが訪れています。

しかし、この大イチョウの魅力は、その美しさだけではありません。 1200年もの間、人々と共に生きてきた、二つの「物語」が息づいています。

冬の訪れを告げる、高山の風物詩
飛騨高山は、豪雪地帯として知られています。 地元では古くから、「飛騨国分寺のイチョウの葉が落ちれば、雪が降る」という言い伝えが、今も大切に語り継がれています。

この大イチョウが黄金の葉を落とし始める12月上旬は、まさに本格的な冬が到来する時期。 1200年の長きにわたり、このイチョウの落葉は、地元の人々にとって「冬支度を始める合図」でした。
「今年も黄色くなったね」「もうすぐ雪の準備をしなきゃ」 そんな会話が今も街に響く。この木は、自然と人々の暮らしが密接に結びついていた時代の知恵を伝える、生きた証人なのです。

命を育む「乳イチョウ(ちちいちょう)」
この巨木には、もうひとつの別名があります。それは「乳イチョウ」。

樹齢を重ねた幹や枝から垂れ下がる「気根(きこん)」が、まるで乳房のように見えることから、その名が付きました。 古くから、母乳の出が良くない女性がここに来て祈願すると、母乳が出るようになると信じられてきたのです。
「子育て」や「安産」を願う人々の信仰の対象として、1200年の時を超え、今も多くの人が静かに手を合わせに訪れます。

「古い町並」散策と、黄金色の記憶を
この大イチョウは、JR高山駅から徒歩わずか5分という、アクセスの良さも最大の魅力です。 高山の「古い町並」散策と合わせて、気軽に立ち寄ることができます。
黄金色に輝く圧巻の巨木と、そこに流れる穏やかな時間。 飛騨高山でしか出会えない、深秋の物語を体験しに、訪れてみてはいかがでしょうか。

高山市役所文化財課
住所:〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地

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