COLUMNライフ
レインボーなプライド

私がゲイとして自分を意識し始めたのは、たぶん中学生の頃、同性愛者と交流を持ったのは30代になってからである。家族にカミングアウトはしていない。この先もする気はない。おそらく多くのゲイがそうであろう。自分がゲイであることは自分が認めていればいいことで、外に向かって主張する必要性が私にはない。拳を高らかにあげ、自分のセクシャルティに対する権利を謳う気もない。これは、私がゲイという理由で差別を受けた経験がないからなのかもしれないが…。
そんな私が、最近「LGBT」について、考えてみよう、勉強しようと思い始めた。
なぜなら先日、私が青春時代を過ごした大阪で「大阪府パートナーシップ宣誓証明制度」の実施が決定されたこと。そして私が現在住む岡山市でも2020年の秋に初めての「レインボーパレード」が開催されるというニュースが飛び交ったからだ。また、オリンピックを目前にして日本全体がまるでブームかのように「LGBT」について叫んでいることも一つの理由かもしれない。そういえば、昨年末の音楽番組でMISIAがレインボーカラーを背景にして、ドラァグクイーンをダンサーに歌い上げたシーンに感動したことも大きいかもしれない。
調べてみると、「LGBT」に関するアンケートや調査などが頻繁に行われていた。全国の20代から60代を対象にした34万7,816名の調査( LGBT 総合研究所 参照)では、そのうち約10%がLGBT・性的少数者だという。大手企業の中には「ダイバーシティー」を掲げ、人材の多様性の一つとして「LGBT」への取り組みを宣言している。
2015年に渋谷区と世田谷区で開始されたパートナーシップ制度は次第に広がり、26の自治体(2019年10月時点)が導入し、2020年には一気に導入が図られる予定だ。
パートナーシップ制度によって可能となることは、パートナーの緊急搬送などによって入院したときに面会や病状を聞くことができる、公営住宅に二人で入居可能となる、生命保険で法的婚姻関係と同様のレベルのサービスが受けられる(各保険会社の基準による)、通信キャリアなどの家族割が適用されるなど。しかし、国が法によって認められた関係ではないため、税制面での優遇は全くない。国が認めた夫婦でない場合、すべての遺産をパートナーが相続することはできない。完全に親子関係を結ぶ特別養子縁組は、法的に同性カップルは対象外とされている。

