「ガチ勢」じゃねーよ!GOLD’S GYMの会員だけど…。

GOLD’S GYM原宿東京店 — 行き着く場所としてのジム

「GOLD’S GYM行ってるんだ?」
「あ、やっぱりね。あそこってガチ勢しかいないでしょ?」

こんな会話、筋トレしてる人なら一度は経験あるんじゃないでしょうか。特にGOLD’S GYM原宿東京店に通ってるって言うと、「え、原宿東京?それプロしかいないんじゃないの?」なんて、驚きと敬意の入り混じった反応が返ってくることがよくあります。でも、これって実は誤解なんですよね。確かに、GOLD’S GYMはガチ勢が多い。でも、そこにはもっとリアルで、もっと身近なフィットネス空間が広がってるんです。

原宿表参道エリアにはGOLD’S GYMが多い。原宿東京店、原宿アネックス店、表参道店、渋谷店、徒歩圏内で4店舗もある。原宿アネックス店は原宿東京店の別館のようなものだから、無視しておいても、徒歩圏内に、表参道店と渋谷店があるのはなかなかの密集地であると言えるのではないか。Googleマップで見てもなかなかに近距離に密集している。そういう意味で、原宿表参道エリアはジムが多い。GOLD’S GYM以外にも有名なところでは表参道ヒルズにLYFT GYMがあるし、エニタイムフィットネスもある。朝の代々木公園ではランニングをしている人も多いし、朝の表参道の石畳の歩道を走っているランナーもいる。表参道にはOnをはじめHOKAなどのランニングシューズの店舗もあり、その店舗が主催しているランニングイベントを表参道エリアで開催していることもある。フィットネスが好きな人にとっては良い場所であると言えるのではいかと思う。しかも、原宿表参道は住宅街としての機能がメインではないので、住んでいる人が思ったよりも少ない。活用できる場所は多いにもかかわらずそれを利用することができる地元に人間が圧倒的に少ないエリアなのだ。それはあくまでも原宿表参道エリアが繁華街であり、観光地であるという点が大きく影響している。


ガチ勢って、本当にそんなに多いの?

まず、GOLD’S GYMに集まる「ガチ勢」ってどんな人たちなのか。イメージとしては、肩がボコボコで胸板が厚くて、背中が翼みたいに広がってて、ベンチプレスで100kg以上軽々上げるような人たち。確かに、こういう人たちもいます。でも、実際のところ、その割合はそこまで高くない。例えば、原宿東京店の利用者の内訳をざっくり見てみると、だいたいこんな感じだったりする。*あくまでも個人の主観である。

  • ガチ勢(ガチのボディビルダーやフィジーカー):3割
  • 別ジムでのガチ勢(ビジター):1割
  • 普通のおじさん・おばさん:2割
  • 20代・30代の一般利用者:2割
  • ガチ勢予備軍(今後ガチ勢になりそうな人):2割

つまり、ガチ勢ってせいぜい全体の3割くらいで、多くても4割。その残りは、普通に筋トレを楽しんでいる人や、健康のために通っている人たちです。これ、意外と知られてない事実なのだが、このことを言っても大体の人は信じてくれないし、「GOLD’S GYM=ガチ勢」のイメージを払拭することができない。自分は原宿東京のGOLD’S GYMをメインジムとして利用しているが、平日の朝と夜は住民の人が通う時間帯だからか思ったほど混んでいない。もちろん、夕方の時間はさすがに混んでいるが、人がいなくなる時間帯は比較的早いし、夜10時以降はガラガラである。そういった意味で、過ごしやすいジムであると思う。よく、GOLD’S GYMを利用しているというと「ガチ勢しかいないジムでしょ?GOLD’S GYMは、よく行けるよね。」と言われる。しかも原宿東京店に行っているというと「原宿東京店はGOLD’S GYMの聖地で、プロとかの人しかいないようなところでしょ」と言われる。確かにそういったイメージが一般的にあることも理解している。GOLD’S GYMはガチ勢の人が多いというのも事実である。しかしながら大多数は「ガチ勢」ではない。


ただ、ジムの中の空気は「ガチ勢が利用するジム」であるという空気に満たされているのではないかと思う。エニタイムフィットネスのような「自由に使えるジム空間」という緩さよりか、「真剣にジムをする人に迷惑がかからないようにジムを利用しましょう」という気質が感じられる空間であると思う。だからこそ、ジムマシンの長時間の占有といったことはまず起こらないし、マシンに座って携帯をいじる人が周りに迷惑をかける、ということは起こりえない。というのも、マシンに座って携帯をいじる行為は禁止されており、もし、マシンに座って携帯をいじっていたら、スタッフが飛んできて注意されるからだ。よって、ルールについては厳しく徹底されており、スタッフの努力によって、マナーを守ることが徹底されている。この点についてはとても良いと思う。ストレスなくジムトレーニングをすることができる空間を得ることは実はかなり難しい。以前、エニタイムフィットネスやジョイフィットを利用していたが、何が一番問題であるかというと、利用者のマナーが悪くストレスを感じるという点であった。この点がGOLD’S GYMはクリアになっており、利用者がマナーを徹底している、もしくは徹底されているので利用時のイライラが少ないのが良いところである。
GOLD’S GYMにはガチ勢がいるが、ガチ勢ばかりではない。一方で利用者間には過剰なほどの「ガチ勢ジム文化」が共有されているので、スムースに利用ができる。これが自分がGOLD’S GYMを利用し続けていきたい理由の一つであり、とても良い点であると思う。


GOLD’S GYMってどんな場所?

GOLD’S GYMって何がそんなに特別かって話なのだが。まずはその空間の話から。原宿東京店は4階建てのビルに入ってて、各フロアで雰囲気がガラッと変わるんです。

  • 4階:受付と更衣室、ランニングマシンのエリア。初心者やカジュアルなトレーニングにぴったり。明るくて爽やかな空間。
  • 3階:フリーウェイトゾーン。ダンベル、バーベル、スクワットラック、プラットフォーム。いわゆる「鉄の荒野」。鉄と汗と叫びが交差する場所。
  • 地下2階:「ガチ勢の聖域」と思われているフシがある。古いマシンやケトルベル、ブルガリアンスクワット専用の台が並ぶ、薄暗い空間のため「筋肉の秘密基地」的な感じが心地よい。鏡に移して自分を撮影できるフォトスポットがあるので今後は自撮りしたい人が押し寄せてくる可能性はあるかと思う。

この地下2階が特に異色で、ここに足を踏み入れるにはちょっとした勇気が必要。3階の空気が「一般のガチ勢」なら、地下2階は「筋肉の求道者」たちの場所と見られがち。夜の23時以降は閉鎖される。「ガチ勢の中のプロが行くエリア」というイメージがなきにしもあらず。でもそれはあくまでイメージでしかなく、実際は地下2階で普通におじさんが筋トレしていたりする。とにかく空いているのでおすすめのエリアでもある。

基本的に3階のエリアと地下2階のエリアはだいたい同じようなマシンが設置されている。そのため、3階エリアのみですべての筋トレが成立するようにマシンは配置されている。では、地下2階はなんなのかというと、クラシックエリアであるという位置づけである。ちょっと古いマシンが設置されているようなエリアである。スタジオもあるが、マニアックなものを開催していたりする、合気道のようなものをやっていたり、ボディビルダーのポージングの講習会をしていたりとちょっと凝ったものが開催されている。また、3階には無いケトルベルも設置されていたり、ブルガリアンスクワット専用の台があったりと、ちょっとしたこだわりのあるものがおいてあるのが地下2階である。そして、前述した通り、「地下2階はマジでガチ勢しか使用しない」というイメージが共有されているためか空いていることが多い。3階はチャラチャラしたフィジーカーたちが合トレをしているときがあり、何となくうざく感じることがあるが、彼らは地下2階には降りてこない。彼らは、ある意味、ガチ勢というものを一番恐れているからこそ、「地下2階はマジでガチ勢しか使用しない」という噂に敏感に反応して近づくことができないのである。そのため3階よりも快適に過ごすことができる。もちろん3階も快適ではあるが、混んでいるときは3階よりも地下2階ですべきであると私は思う。


筋肉って、もっと身近なもの

でも、これを聞いて「やっぱりガチ勢しかいないんじゃん」って思うかもしれません。でも実際は違います。GOLD’S GYMは、筋肉を鍛える者たちの「行き着く場所」であり、その中には普通の会社員、学生、主婦だっているんです。夜になると少しムキムキの人が増えますが、それでも9時や10時を過ぎると急に空いてくる。だから、ガチ勢ばっかりで肩身が狭いってことは全然ないんです。


ガチ勢って、結局何?

それでも、「ガチ勢」って何なのか?って考えると、これは単に筋肉が大きい人ってだけじゃないんですよね。むしろ、「筋肉を鍛えることが生活の一部になっている人」って言った方が正確かもしれない。体が大きいかどうかよりも、その人が筋肉にどれだけ情熱を注いでいるかがポイント。だから、体が細くても毎日ジムに通っているような人も、立派なガチ勢です。

GOLD’S GYMの風景としては、なぜか、GOLD’S GYMのTシャツを着ている人が思ったよりも多いというものがある。定期的にGOLD’S GYMはTシャツを販売している。しかも、会員は10%オフで購入することができる。ちなみに誕生日前後の1週間は20%オフで購入できるのでこの割引を利用すれば安くジムウエアを手に入れることができるというのも影響しているのではないかと思う。実際に、自分も何着か持っている。ちなみにおすすめは、服を購入すると500円でジムを利用することができる割引券が入っているものである。ビジターとしてGOLD’S GYMを利用する際にはこの服を購入して500円でジムを利用するという方法がおすすめである。他にも安く利用する方法として時々雑誌の『アイアンマン』にGOLD’S GYM無料利用券がついていることがある。これを利用する方法もかなりおすすめである。雑誌は1,000円程度でGOLD’S GYMで販売しているので、まず、その雑誌を購入して、その後付属しているチケットを利用してジムを利用すれば1,000円で利用できる。かなりお得な利用方法である。都外のGOLD’S GYMを利用する際はこのどちらかの方法で利用することが多い。そして気がつくとGOLD’S GYMのTシャツが増えてしまうという状況である。


GOLD’S GYM — ただのジムじゃなくて、行き着く場所

だから、GOLD’S GYMは決して「特別な場所」じゃないんです。むしろ、筋トレを続ける者たちが「行き着く場所」。筋肉を鍛えることが日常の一部になった人たちが、日々集まり、互いに刺激し合う場所。筋肉って、結局のところ「日常の中で積み重ねるもの」だから、そういう意味でGOLD’S GYMは特別じゃなくて、むしろ「普通の場所」なんですよ。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。