2週間で2度目の直撃。マダガスカルを襲ったサイクロンと、子どもたちの現在


ユニセフが840万米ドルの緊急支援を要請。私たちが直視すべき「気候災害」のリアル

日本でも気候変動による災害ニュースを耳にすることが増えましたが、海を越えたアフリカ・マダガスカルでは今、極めて過酷な状況が続いています。
2026年2月10日、風速200km/hを超える猛烈なサイクロン「ゲザニ」がマダガスカル東部を直撃しました。これは、わずか2週間前に同国を襲ったサイクロン「フィティア」に続く、2度目の災害です。短期間に繰り返される嵐によって、子どもたちの「当たり前の日常」が根底から覆されています。

避難所での混乱、奪われる「学ぶ場所」
特に被害が甚大だったのは、主要な港湾都市であるトアマシナです。家屋の損壊により、多くの家族が避難所へ殺到しましたが、過密状態となった現場では、混乱の中で家族と離ればなれになってしまう子どもたちが後を絶ちません。
ユニセフの報告によると、少なくとも6,000人の子どもが避難を余儀なくされ、約2万9,000人が学校に通えない状況に陥っています。 学校の屋根が吹き飛び、教室が全壊したことで、学ぶ権利だけでなく、子どもたちが安心して過ごせる「居場所」さえも物理的に消滅してしまったのです。

感染症、インフラ崩壊。複合的な危機
事態をより深刻にしているのが、インフラへの壊滅的なダメージです。 大規模な停電によって水の供給がストップし、不衛生な環境下で水系感染症のリスクが急増しています。さらに、現地の病院ではワクチンを保管するための冷蔵設備が稼働できなくなるなど、命を守るための医療体制も崩壊の危機に瀕しています。
マダガスカルは今、前回のサイクロンの傷跡に加え、北西部で続く感染症「エムポックス(Mpox)」の対応にも追われています。まさに逃げ場のない「複合的な危機」の真っただ中にあると言えます。

ユニセフによる緊急支援と、私たちの責任
ユニセフはマダガスカル政府と連携し、上陸前から緊急対応を開始しました。 すでに2,400人への浄水用品の配布や、医療キットの提供、さらには子どもたちが学び続けるための「仮設学習スペース」の設置準備などを進めています。
しかし、被害の全容が明らかになるにつれ、支援の手が圧倒的に足りていない現実が浮き彫りになってきました。ユニセフは、子どもたちの命と未来を守るため、国際社会に対して840万米ドル(約数億円規模)の緊急資金支援を求めています。
これは決して、遠い世界の話ではありません。気候変動がもたらす脅威は、国境を越えて私たち全員に突きつけられた課題です。 ニュースを見て「大変そうだ」と感じるだけでなく、今まさに危機に直面している子どもたちがいるという現実を、しっかりと直視すること。その眼差しと関心の継続こそが、今もっとも必要とされています。

Information
ユニセフ(国連児童基金)
今回のマダガスカルでのサイクロン被害をはじめ、世界中の子どもたちを支援する活動を行っています。詳細な状況や寄付については、公式サイトをご確認ください。

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。https://www.unicef.org 
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。https://www.unicef.or.jp 

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