2019年5月に新元号が施行されることとなり、『平成』も残すところあとわずかとなりました。『平成』は、バブル絶頂期から始まり、共働き世帯の増加、さらにはインターネットやSNSの普及など、人々の生活は大きく変化しました。玩具の世界でも、そんな時代の移り変わりや流行を反映した商品が多数登場。
『人生ゲーム』は、1968年(昭和43年)に発売し、時代の世相やトレンドを反映しながら、常に話題性のあるゲームとして進化してきました。平成元年には、人生ゲーム史上初めての大人向けモデル「人生ゲーム 平成版」を発売、1年間で約40万個のヒット商品となり、大人向けモデルをシリーズ化しました。2018年(平成30年)に日本発売50周年を迎え、これまでに62作品を展開、累計出荷数は1,500万個以上です。
『オムニボット』は、1984年に発売した本格的なホームロボットシリーズの総称で、Omnipotent(全能)とrobot(ロボット)を掛け合わせた造語です。誕生から30年にあたる2014年に「オムニボット」シリーズを再始動させ、人のことばに反応する小型犬ペットロボット「Hello!Zoomer(ハローズーマー)」を発売しました。以降、現在のコミュニケーションロボット人気の火付け役である、デアゴスティーニの「週刊ロビ」と取り組んだ人感センサー搭載のパーソナルトークロボット「Robi Jr.(ロビジュニア)」や、スマートスピーカーのはしりとも言える、クラウド型おしゃべりロボット「OHaNAS(オハナス)」をNTTドコモと共同開発、サッカーのイベントに合わせて、家の中でも実際にサッカーをしているような気分を楽しめる「サッカーボーグ」など、“ロボットとの暮らしを身近なものに”をテーマに、2014年から2019年1月現在までに24種類を発売しています。
1965年にアメリカから初めて輸入されたガチャガチャ(カプセルトイ)は、当時10円で駄菓子屋の店頭などで販売されていました。1988年、株式会社タカラトミーアーツの前身となる株式会社ユージンが設立され、ガチャビジネスに参入します。1995年(平成6年)に発表された上下一体型のガチャマシン「SLIM BOY」はそのオペレーションや設置のしやすさから爆発的に広がり、ショッピングセンターや雑貨店などにもガチャ売場ができ、子どもだけでなく大人にも親しまれる存在になりました。現在では成田国際空港を始めとする日本各地の空港にも売場が広がり、世界中の方たちに楽しまれています。