SWEETS ADVENTURE vol.2 Gramercy New York の New York Nights

SWEETS ADVENTURE 第2回目はチョコレートケーキです。
New York Nightsというオトナのケーキです。オレンジのリキュールが使用されたちょっと子どもにはおすすめできない一品だからです。
グラマシーニューヨークのケーキは今まで何度か食べてきましたが、基本的に値段を考慮するとそこまで大したこと無いかもなと思うことがよくあります。
というのも、グラマシーニューヨークのフルーツ関係のスイーツに関しては、無難な味にまとめられているからです。誰が食べても素直に普通に「美味しい」と思える味です。
おそらく、百貨店で買うケーキという点ではそこが優れているのだと思います。なぜならば、どこかにお土産にもっていくということが想定されているからです。
多少、特別な、なにか、もしくはちょっと見栄をはって「百貨店で売っているケーキ」を買うわけです。ある意味、失敗はできないということです。
そうした際に、無難で単純に美味しいケーキというのは的を得ていると私は思います。
つまり、「誰と食べるのか」を想定して、どこのケーキ屋で買っていけばよいかを選ぶべきですが、それがあまり想定できないときにグラマシーニューヨークのケーキは無難にその場に合わせてくれるということです。
しかし、ここで問題が生じます。「誰が食べても美味しいケーキ」とはスイーツ好きな人からみれば単純でつまらないものです。
「このレベルの味の深みでは満足できない。」ということになり、こうした人に満足してもらうためにはそれなりに面白いケーキも準備しておく必要があります。

話を、New York Nightsに戻します。グラマシーニューヨークのフルーツ系のスイーツは単純に美味しいスイーツです。しかし、チョコレート系はとても濃厚でよく考えられて作られていると思います。
つまり、グラマシーニューヨークが得意としているのはチョコレート系のケーキではないかという推測です。
ただ、チョコレートにオレンジというのはとても単純です。チョコレートにリキュールを加えることで、濃厚なチョコレートになるというものもかなり使い古された方法かもしれません。
製品としての革新性は無いです。ただ、チョコレートムースやオレンジコンフィがはいったシャンティクリームのバランスが良いということは優れた点であると思います。
濃厚なチョコレートのケーキになるのでここはフルシティローストのコーヒーとの相性は抜群だと思います。コーヒー好きな人へのケーキとしてもおすすめかと思います。

※この記事は2019年8月に書かれました。

コラムニスト GORILAX
大学院卒 学術修士。ふと、湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。