10年の開発期間を経て今年6月に登場したirukaは、
自由と知性のシンボルであるイルカが海原を滑るように移動するさまを、
自転車が街を自由自在に走り抜けるさまに重ねて名付けられました。
インターネット広告最大手の一社であるオプト(現 株式会社オプトホールディングス)の創業メンバーの一人小林正樹は、同社の取締役CFOであった。そんな彼が、通勤目的で折りたたみ自転車を購入しようと、知人が勤めていた赤坂のショップに出向いたところ、店の一角を占めていた折りたたみ自転車たちに目を引かれた。
試乗してみると、どれも車輪は小さいのによく走る。
これなら自転車で通勤できるじゃん。折りたたんでオフィスに持ち込めばいいじゃん。クルマや電車に積んで遊びに出かけたら楽しそうじゃん。変身ロボットみたいでおもしろいじゃん。
そこから彼は、「世界一イケてる折りたたみ自転車をつくる」というアイデアに取りつかれ、2008年に会社を退社。自転車業界経験ゼロの状態から自転車メーカー「イルカ」を創業した。
妥協を許さない姿勢から10年の月日をかけて『iruka』を9世代試作車を作り、2019年ついに販売開始。
発売当初は東京・神奈川の小径車プロショップ9店舗から販売をスタートし、現在までに宮城・群馬・愛知・静岡・京都・大阪・岡山・福岡を加えた計19店舗が『iruka』の正規販売店となっています。
さらに、インドネシア・香港・シンガポールの3ヶ国で、各企業がそれぞれの国の独占ディストリビューターとなることが決定し、順次各国でirukaの販売を開始していくことになりました。
インドネシア
社名:SPINWARRIERS (https://spinwarriors.com/)
代表者:Tjandra Kisnata
他の主要取扱ブランド:Brompton, Alex Moulton, Tyrell
香港
社名:Wing Fung (Asia) Co., Ltd. (https://www.wfc.com.hk/)
代表者:Joseph Lee
他の主要取扱ブランド:Alex Moulton, Tyrell
シンガポール
社名:Mighty Velo (https://www.mightyvelo.com/)
代表者:Steven Lim
他の主要取扱ブランド:Birdy, CarryMe
折りたたみ式のソムリエナイフから発想
irukaは、誰もが目を奪われる左右対をなして弧を描くジャックナイフフレームと大胆な左側一本の片持ちフロントフォークが形づくるまったく新しい折りたたみ機構によって、シーンに合わせて以下の4つの形態に姿を変え、ユーザーの移動能力を大きく拡張します。
走行時の形態です。irukaは18インチの小径ホイールながら、大径ホイールのスポーツ自転車に劣らない優れた走行性能を備えています。自転車にとって背骨にあたるトップチューブ上に折りたたみヒンジがない高剛性フレーム構造、考え抜かれたジオメトリ設計、シマノ製内装8段ギアAlfine 8Sなどの的確なパーツチョイスによって、特に東京のような都市部においてその真価を発揮します。
後輪のみを折りたたんだ、駐輪時の形態です。自立式で全長がおよそ3分の2になるので、一般的な自転車の半分ほどのスペースがあれば駐輪可能、ユーザーに駐輪場所を探す手間をとらせません。
前輪・後輪・ハンドルを折りたたんだ、持ち運び時の形態です。車輪が並行かつ同軸上に折りたたまれることで、サドルを持ち手としてキャリーカートのように転がして運ぶことができます。駅や空港の構内、オフィスビル内など、従来は自転車を抱え上げて運部必要があった場所でも楽々移動できます。
完全に折りたたんだ、収納時の形態です。折りたたみサイズはW78 x H48 x D35cmと、他の一般的な折りたたみ自転車より約30%小さくなります*。縦横比が黄金比にほぼ等しい美しい直方体の折りたたみ形状はデスクの下や車のトランクなどどこにでもすっぽりフィット、縦に立てれば新幹線で足の間に置いて自席で運ぶことができます。
*一般的な20インチ折りたたみ自転車とW x H x Dの積を比較
iruka製品概要
フレーム素材:A6061アルミニウム
ホイール径:18インチ
変速機:SHIMANO Alfine 8S(内装8段変速)
ブレーキ:機械式ディスクブレーキ
詳しいiruka仕様
https://www.iruka.tokyo/overview/specs