【6月はプライド月間】 “結婚の平等”の促進・普及啓発へ ~投票促進アプリと啓発動画を公開! 

参院選を可視化&議員への呼びかけを進める「マリフォー国会メーター 」参院選版&啓発動画 発表会

近年、「プライド月間」などLGBTQ(性的少数者・セクシュアルマイノリティ)の権利を推進する活動が世界的に広がっています。同性婚を保証する法律は、20年以上前のオランダを機に30カ国以上に広がっていますが、G7の中で同法律が存在しないのは日本のみ。OECD諸国では、LGBTQに関する法整備状況は、35ヵ国中34位となっています。一方、全国200以上の自治体で導入され、11月からは東京都での運用も決定した「パートナーシップ制度」は、 52.1%の人口カバー率まで広がっているものの、法律的に守られる権利や保障がないのが課題となっています。
同性婚については、昨年、札幌で違憲判決が出ましたが、6月20日の大阪判決では原告らの請求を棄却・合憲という判決を下しました。当日、原告である当事者からは「立法で議論が進まないからこそ、司法に判断を委ねたのに、逃げられた。国にたらい周りにされた。」といった趣旨の発言もあり、今後、国会での議論形成を進めるためにも、市民主体の活動が重要になっています。
結婚の平等(同性婚の法制化)を目指す、公益社団法人 Marriage For All Japan -結婚の自由をすべての人に(以下MFAJ)は、7月10日に投開票が行われる参議院議員選挙に向けて、同性婚への意向を可視化し、国会議員への賛同や陳情などの働きかけができるウェブアプリ「マリフォー国会メータ―」参院選特別版が公開されました。

“結婚の平等”のさらなる促進・普及啓発に向けて、7月1日(金)に記者会見を実施

会見当日は、代表理事・弁護士の寺原より団体概要の説明及び大阪地裁の合憲判決を受けての声明発表の他、国会メータ―の詳細と国会議員の同性婚への賛同状況の発表をします。また、同性婚の法制化と国会メータ―普及に向けた啓発動画をお披露目、本動画へ賛同・出演した当事者の方を招き、今回の取り組みに向けた想いやコメントを紹介する予定。

実施概要
◆日時:2022年7月1日(金)11:00~12:00 (受付開始:10:40~)
◆場所:厚生労働省会見室(東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館9階)
◆登壇者:代表理事 寺原真希子、理事 松中権(公益社団法人 Marriage For All Japan )当事者及び関係者
◆実施内容:代表挨拶・声明、団体紹介、マリフォー国会メーター説明及び国会議員の同性婚への賛同状況 の発表、啓発キャンペーン動画のお披露目、説明。動画出演者及び当事者によるコメント紹介、質疑応答
◆アクセス及び地図:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/index.html

※プログラム内容・時間及び登壇者は変更になる可能性がございます。
※個別インタビューも可能です。個別で調整させていただきます。
※一般当事者への個別ご取材については、事務局までお問い合わせください。
記者会見 参加お申し込みフォーム:https://bit.ly/MFAJ_PRESS

マリフォー国会メーター

世の中と国会の間に存在するギャップを、社会に対して可視化するために生まれました。20年の間実施されている「東京大学谷口研究室・朝日新聞社共同調査」の回答を元に、どの政治家が同性婚に賛成/反対しているかをデータで表示、インターネット上で簡単に調べることができるアプリ型のウェブサイトです。さらに、国会議員に対して直接応援や陳情などの呼びかけができるように、各議員や候補者の連絡先やメッセージ例などを公開。どの政党・議員を選ぶかの判断や投票促進の他、政治への参加に繋がります。

https://meter.marriageforall.jp/

登壇者プロフィール

●寺原真希子(てらはら まきこ)
弁護士(日本・NY州)、公益社団法人「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」代表理事、結婚の自由をすべての人に」訴訟東京弁護団 共同代表。選択的夫婦別姓訴訟弁護団。長島・大野・常松法律事務所等の都内法律事務所勤務,ニューヨーク大学ロースクール留学,メリルリンチ日本証券(株)でのインハウスロイヤーを経て,2010年より弁護士法人東京表参道法律会計事務所共同代表。無償の人権擁護活動として,女性及びセクシュアル・マイノリティーの問題に尽力中。20年には、JWLI(日本女性リーダー育成支援事業)のチャンピオン・オブ・チェンジ選出。

●松中権(まつなか ごん)
公益社団法人Marrriage for All Japan 結婚の自由をすべての人に 理事 / 認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ代表 /プライドハウス東京代表
1976年、金沢市生まれ。一橋大学法学部卒業後、電通に入社。海外研修制度で米国ニューヨークのNPO関連事業に携わった経験をもとに、2010年、NPO法人を仲間たちと設立。2016年、第7回若者力大賞「ユースリーダー賞」受賞。2017年6月末に16年間勤めた電通を退社し、二足のわらじからNPO専任代表に。LGBTQ+と社会をつなぐ場づくりを中心とした活動に加え、全国のLGBTQ+のポートレートをLeslie Keeが撮影する「OUT IN JAPAN」や、2020年を起点としたプロジェクト「プライドハウス東京」等に取り組む。 NHKドキュメンタリー番組「カラフルファミリー」が話題に。


Marriage For All Japan(MFAJ)について
性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、同性婚(婚姻の平等)を実現させるために設立されました。「2人で一生を共に生きていきたい」と考えたとき,カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私達は、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟を全面的にサポートするほか,イベントやセミナー、メディア出演、調査研究、ロビイングなどを通じて、結婚の平等(同性婚)の実現を目指します。

公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
◆設 立: 2019年1月
◆代表理事:寺原真希子・三輪晃義
◆理 事:上杉崇子・加藤丈晴・松中権・柳沢正和

伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。