マチュピチュの観光再開、国際的アワード「ITB Berlin」受賞

ペルー観光が復興へ

ペルー屈指の観光名所・マチュピチュが、ようやく世界各国からの観光客の受け入れを再開しました。「ティンゴ・マリア国立公園~生物多様性と生態系の保全と地域経済活性化への貢献」が評価され、「ITB Berlin」で「グリーン・デスティネーションズ・ストーリー・アワード」のThriving Communities(繁栄するコミュニティ)部門も受賞。3週間以上にわたって閉鎖されていたペルー屈指の観光名所・マチュピチュが、このたび世界各国からの観光客の受け入れを再開。あらためてインフォメーションの告知を行いました。1日あたり観光客4044名のキャパシティーを有する、この謎に満ちた世界的遺跡は通常見学が可能な状態で、入場料金は大人152PEN(40USドル)、学生77PEN(20USドル)、子供70PEN(18USドル)となります。
この素晴らしいニュースとともに、ペルーは観光分野で新たなスタートを切るためにB to B 国際旅行博「ITB Berlin 2023」に参加。ペルーの生物多様性にまつわる賞を受賞したことをペルー政府観光庁(PROMPERÚ)が発表しました。

マチュピチュは、官民連携による取り組みの結果、世界一の謎であるとともに、世界初のカーボンニュートラルな観光地になりました。この功績をふまえ、現在、ペルーの9カ所の観光地でレスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)の実現に取り組んでいます。

ワヌコ地方のティンゴ・マリア国立公園(Tingo Maria National Park)は、その感動的なストーリーと地元コミュニティが維持する持続可能なデスティネーションとしての事例が評価され、「ITB Berlin」で「グリーン・デスティネーションズ・ストーリー・アワード」のThriving Communities(繁栄するコミュニティ)部門を受賞しました。

この賞はペルーの通商観光大臣Luis Fernando Helgueroと、ペルー政府観光庁長官・Walter Vizarretaが受け取り、ペルーが22の国営企業・組織の代表団とともに参加している「ITB Berlin 2023」フェアの“グリーン・シナリオ”での式典にて披露。受賞した取り組み「ティンゴ・マリア国立公園~生物多様性と生態系の保全と地域経済活性化への貢献」では、地元コミュニティと国立公園管理者が持続可能な活動を実践しながら、地域利益の拡大のために3つの新たなビジネスチャンスを特定・開発した経緯を紹介しています。

その一つが手工芸品や土産物、アクセサリー生産向けの天然資源としての蝶の持続的利用です。また、薬効性の高いハチミツや花粉を生産し、エコロジーなショップで販売するためにオオハリナシミツバチの飼育方法と蜜などの採取手順も明らかにされました。

さらにコーヒー、カカオ、バナナ、パッションフルーツ、カムカム、レモンなど、地元の農産物を用いてハンドメイド・アイスクリームを作ることにより、農業生産と観光を結びつける取り組みも行っています。こうした施策により、地域住民との戦略的な連携を実現し、環境への悪影響を軽減しながら地元コミュニティの生活をより質の高いものとし、持続可能な手段で収益を上げることに成功。ティンゴ・マリア国立公園の取り組みは、タイ、フィリピン、イタリア、エストニアの持続可能なデスティネーションの評価を上回りました。
「ITB Berlin」を主催する「グリーン・デスティネーションズ」は、観光地とその地域経済、地元コミュニティの持続可能性のサポートを目的とした世界的な非営利団体です。

【アワード詳細について】
「グリーン・デスティネーションズ・ストーリー・アワード」は、持続可能な観光開発のための最も感動的な取り組みに与えられる賞です。ペルーが9つの賞を獲得した年次コンテスト「グリーン・デスティネーションズ・トップ100 2022」に寄せられたストーリーに基づき、6つの部門で表彰が行われます。
トップ100に入るペルーの観光地は下記のとおりです。

バウアハ・ソネネ国立公園(Bahuaja-Sonene National Park)、マヌー国立公園(Manu National Park)、パラカス国立自然保護区(Paracas National Reserve)、ティンゴ・マリア国立公園(Tingo Maria National Park)、コルカ渓谷(Colca Valley)、パカヤ・サミリア国立自然保護区(Pacaya Samiria National Reserve)、タンボパタ国立自然保護区(Tambopata National Reserve)、ポマ森林歴史保護区(Bosque de Pomac Historic Sanctuary)、アルト・マヨ・タラポト(Alto Mayo Tarapoto)。

また、ランバイエケ県の「ポマ森林歴史保護区」は、「グリーン・デスティネーションズ・ストーリー・アワード」のGovernance, Reset & Recovery(ガバナンス,リセット&リカバリー)部門にノミネートされました。

【レスポンシブル・デスティネーション(責任ある観光地)としてのペルー】
ティンゴ・マリア国立公園は、ティンゴ・マリア市の南西6km、ペルー南部ワヌコ地方のマリアーノ・ダマソ・ベラウーン地区とルパ・ルパ地区に位置しています。ペルーで最も古い自然保護区の一つであり、“スリーピング・ビューティ”と呼ばれる山脈によって形作られています。地域経済の活性と自然資源の保護を共存させる、画期的な戦略を展開してきました。
観光はペルーの経済に多大な影響を与えるものであり、また、ペルーでは訪れる人々に他国にはないユニークで多面的な体験を提供しています。私たちは、環境保全と国の経済的・社会的発展に貢献するべく、気候変動によって引き起こされる諸問題にも適応する、責任ある観光を推進しています。

ペルー観光局
HP:https://www.peru.travel/jp
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