映画『Firebirdファイアバード』エストニア出身監督と在ウクライナ俳優が2月6日から奇跡の来日決定!

エストニアで大ヒット!同性婚を認めさせる原動力に!

エストニアにおいて、LGBTQ 映画として初めて一般劇場公開され、大ヒットを記録した『Firebird ファイアバード』。 この映画のメッセージは大きな反響を喚び、公開から2年後の 2023年3月には、同国議会で同性婚が裁決され、2024年1月に施行されるに至りました。これはバルト三国はもちろん、旧ソ連圏では初、エストニアは世界で 35 か国目の同性婚承認国となりました。

エストニア出身のペーテル・レバネ監督は、かねてから同棲婚を国に認めさせるためのさまざまなロビー活動を厭うことはありませんでした。2014年には地元のメディアのインタビューにこう答えています。

今日、エストニアは人種と寛容、あるいは国家が禁止し、侵害し、命令するもののうち、どの価値観が正しいと考えるかを選択しなければならない時に来ています。私は今ロンドンに住んでいますが、英国でも同棲法案について活発な議論が展開されています。なぜなら、この春に女王が結婚法の最終版に署名したからです。それは性別に関係なくすべての人々に結婚の権利を与えるものです。エストニアでは住民投票どころか議論することさえ許されない。それは、エストニアで黒人に結婚を認めるか、ロシア人に市民権を与えるかを国民投票にかけるようなものなのです

しかしその7年後の2021年、エストニアにおいて本作がLGBTQ映画として初めて一般劇場公開されると、コロナ禍にも関わらず大ヒットを記録。同時に配信も行った結果、同国で公開されたすべての映画の中で4番目に収益を上げた作品となりました。この映画のメッセージは当時大きな反響を喚び、公開から2年後の2023年3月には、国会で悲願の同棲婚法案が議決され、2024年1月に施行。この映画の存在が、国をも動かす大きな原動力のひとつとなりました。

本作でロマン役を演じたオレグ・ザゴロドニー。ウクライナ・キーウ出身でモデルでもあった彼は、ロシア侵攻の初期に、失職した知り合いのお針子を助けるつもりで軍服のデザインを手掛け製品にし、私財を投じて最前線にいる兵士たちに送る活動を始めました。資金が底を尽くと、自身のインスタで寄付を募集。その運動の過程で、『Firebirdファイアバード』を観た写真家のブルース・ウェバーと知り合った彼は、ブルースの助言を受けて軍人のためにだけでなく、一般人のためにデザインし洋服を販売しその売り上げを支援に回す活動も始めました。

『Firebirdファイアバード』概要

2011年ベルリン国際映画祭、監督のペーテル・レバネは見知らぬ男に声をかけられた。この本を読んで貰えないか ─ 本の表紙には、『ロマンについての物語』と書かれている。その週末、ペーテルは一気にこの本を読み終えた。そして、すぐに映画化を決めた。それほどに、無名の俳優セルゲイ・フェティソフが綴ったこの回想録は、ペーテルの心を深く突き動かしたのだった。ペーテルは2014年に、俳優のトム・プライヤー(『博士と彼女のセオリー』『キングスマン:シークレットサービス』)と知り合うと意気投合、彼らはセルゲイに多くの時間をかけてインタヴューを重ね、脚本の準備を始めた。セルゲイのことを知れば知るほど、二人はこの企画にのめり込んでいった。─ 彼の生き方は愛の力そのものであり、勇気と歓びと人生への驚きを喚び起こす ─ こうして三人の共作による脚本は完成した。
ところがそんな矢先、ペーテルとトムの元に想像もしなかった報せが届く。
2017年、セルゲイ急逝。65歳の若さだった。
ペーテルとトムはもう後戻りできないことを理解していた。4年後、『ファイアバード』は、ペーテル、トム、そしてセルゲイの想いを乗せて、漸く完成に漕ぎつけた。

ストーリー

1970年代後期、ソ連占領下のエストニア。モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイ(トム・プライヤー)は、間もなく兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、パイロット将校のロマン(オレグ・ザゴロドニー)が、セルゲイと同じ基地に配属されてくる。セルゲイは、ロマンの毅然としていて謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われる。ロマンも、セルゲイと目が合ったその瞬間から、体に閃光が走るのを感じていた。

写真という共通の趣味を持つ二人の友情が、愛へと変わるのに多くの時間を必要としなかった。しかし当時のソビエトでは同性愛はタブーで、発覚すれば厳罰に処された。一方、同僚の女性将校ルイーザ(ダイアナ・ポザルスカヤ)もまた、ロマンに思いを寄せていた。そんな折、セルゲイとロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐は、二人の身辺調査を始めるのだった。

ペーテル・レバネ監督・脚色作品 共同脚色 : トム・プライヤー / セルゲイ・フェティソフ 原作 : セルゲイ・フェティソフ 出演 : トム・プライヤー / オレグ・ザゴロドニー / ダイアナ・ポザルスカヤ[ 2021年 | エストニア・イギリス合作 | 英語・ロシア語 | 107分| 1.85:1 | 5.1ch | DCP & Blu-ray ]
配給・宣伝 : リアリーライクフィルムズ 宣伝デザイン :  HYPHEN 予告編監督 : 株式会社ココロドル 日本語字幕翻訳 : 大沢晴美 
関西地区営業・宣伝 : キノ・キネマ 北海道地区営業・宣伝協力 : palmyra moon

www.reallylikefilms.com/firebird

2024年2月9日(金)より、新宿ピカデリー他にて全国公開

ペーテル・レバネ監督 | オレグ・ザコゴロドニー主演
2024年 2月6日来日決定

© FIREBIRD PRODUCTION LIMITED MMXXI. ALL RIGHTS RESERVED  /  ReallyLikeFilms

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