日本を代表する建築家黒川紀章が設計し、1972年に竣工した「中銀カプセルタワービル」。奇抜で奇妙、それでいて洗練された佇まい。昭和の名建築として海外ファンも多く、ハリウッド映画やドラマにも登場する名所となっています。
「中銀カプセルタワービル」は、最初のカプセルホテルを作ったことでも知られる建築家の黒川紀章氏が設計したマンション(1972年に公開)。故・黒川氏が設計したメタボリズム建築の代表作と言えるでしょう。カプセルを交換することで新陳代謝を繰り返す思想により建てられましたが、47年たった今でも一度も交換されたことはありません。しかし、その思想は現代の持続可能性(サステイナビリティ)に通じるものがあり、国内外の多くのファンを取込み、住民にも愛されるコミュニティが形成されています。
2018年6月に、中銀グループが所有する建物の土地と一部区分を不動産会社に売却。窓口のCTB合同会社はカプセルの買い上げを進め、2019年12月時点で約55%の議決権を獲得しています。しかし、建替決議に必要な80%にはほど遠く、この数か月間は大きな進展が見られません。建物の保存を望む区分所有者の強い反対もあり、建替えにも大規模修繕にも進むことができない状況がしばらく継続すると思われます。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトでは、保存活動の認知拡大を目的に、建物の特徴である丸窓にメッセージを掲出する、Save The Capsules(セーブ・ザ・カプセルズ)キャンペーンを実施。第一弾はエネルギー・電力の領域で持続可能性を目指す株式会社エナーバンクが協賛。2019年12月24日(火)、25日(水)の2日間、複数カプセルで展開しています。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトについて
中銀カプセルタワービルの保存を目的に2014年設立。2015年10月にクラウドファンディングで資金を集め「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」(青月社)を出版しました。中銀カプセルタワービルの見学ツアー開催や、使用されていないカプセルをリノベーションして、それに投資をすることで保存活動に参加できる「カプセルファンド」の立ち上げなどをおこなっています。
URL: https://www.nakagincapsuletower.com/
URL: https://www.nakagincapsuletower.com/
Facebook: https://www.facebook.com/NakaginCapsuleTower/
制作協力: 田仲 森太郎(グラフィックデザイナー)
https://www.s-tanaka.com/
エナーバンクについて
株式会社エナーバンクは電力×ITを強みとするエネルギーテック企業です。今年1月に業界初となる法人向け電力オークション「エネオク」を全国エリアで提供開始。全国の小売電気事業者からリバースオークションで最安の電力プランを見つけられるサービスとして注目を集めています。
URL: https://www.enerbank.co.jp/