病魔退散、平穏無事を祈願 さくらさく夜の祈り
一千有余年の歴史を持つ醍醐寺は、木の文化・紙の文化の伝承の宝庫です。開山以来、多くの人々の祈りの中にその歴史を育み、文化を伝承してきました。仏像、文書、絵画をはじめとする貴重な寺宝は約15万点にも及びます。
現在、建造物や諸堂に祀られている諸仏、諸尊以外の寺宝のほとんどは、「霊宝館」に収められており、その一部を順次公開しています。
三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。その建造物の大半が重要文化財に指定されており、中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されています。
国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。
2021年3月20日(土祝)~4月11日(日)の間、三宝院または霊宝館の特別夜間拝観を時間定員制(事前予約優先)にて実施。総本山醍醐寺が、春期夜間の一般公開をするのは初めての試みとなります。大枝垂れ桜をはじめとする美しい夜桜と共に三宝院庭園や御殿の拝観、霊宝館の特別展示も楽しむことができます。また、病魔退散、平穏無事を祈願し、法要を毎日執り行っているそうです。
夜間拝観の見どころ
(三宝院)
秀吉公が自ら設計された三宝院庭園は特別名勝・特別史跡に指定されています。庭園は表書院(国宝)からご覧いただけます。日本画家・奥村土牛が「醍醐」に描いた太閤しだれ桜も見どころです。
(霊宝館)
霊宝館庭園の桜も見事で、夜間の風景は特別に美しいです。館内にて特別展示も行い、庭園内のフレンチカフェも営業します。
(御朱印)
春の夜間拝観限定御朱印を授与します。(書置きとなります)
■夜間拝観概要
※三宝院の拝観日と霊宝館の拝観日がございます。
<拝観時間と定員>
18:00~入場 150名
18:30~入場 150名
19:00~入場 150名
ホームページより事前予約の上、三宝院受付にて17:00~受付開始
URL : https://www.daigoji.or.jp/
<拝観場所と日程>
〇三宝院(御殿・庭園・憲深林苑)
3月 / 20日・21日・22日・23日・26日・28日・29日
4月 / 2日・3日・4日・7日・8日
〇霊宝館(庭園・本館と平成館の特別展示)
3月 / 24日・25日・30日・31日
4月 / 1日・5日・6日・9日・10日・11日
拝観料 2,000円(五大力尊特別守護守つき)
小学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方、醍醐寺友の会会員も拝観料が必要となります。
※車椅子をご利用の方は三宝院の場合、御殿の拝観はできません。
霊宝館の場合、展示室は介助の方をご同行いただければ入場可能です。(入口に段差有)
総本山醍醐寺
〒601-1325
京都市伏見区醍醐東大路町22
TEL : 075-571-0002
URL : https://www.daigoji.or.jp/
■アクセス
・地下鉄東西線「醍醐駅」下車 2番出口より徒歩10分
・京阪バス22/22A系統「醍醐寺前」、301系統「醍醐寺」下車すぐ