進化した家電を相棒に手抜きでカンタンにおいしく自炊する

手抜きは料理の一つの技術である

私の自炊歴は35年ほど。当初はチャーハンや野菜炒めとインスタントラーメンの繰り返しで私の料理生活は始まった。子供の頃から母の料理を手伝ったり、教えてもらっていたので、それなりに料理はできる。しかし、いざ一人暮らしを始めると、野菜の高さや調味料の必要性に直面し、若い頃はいかに安く食費を済ませるかばかり考え、結局決まったものしか作らなかった。30代になると雑誌に載ってる評判の店や新店舗情報などをチェックしながら、友人と共にいろんな店に出かけ、自炊をすることも少なくなった。40代になると、連む友人も固定メンバーとなり、外に食べに行くだけではなく、自宅でホームパーティーと呼ばれるシャイニーな催しを行ったりしたが、その頃はレシピを探しながらちょっと凝った料理を作っていた。「ぬか漬け」ができると料理上手に思われると、一時手を出したこともあったが、結局、毎日混ぜる作業が面倒になり、捨てる羽目になった。
50代になると、食生活がガラリと変わる。そろそろ健康を考えなきゃ、塩分を控えたり、野菜中心を大事にしたり、大好きなインスタントラーメンやカップヌードルも控えようとか考えるようになった。外食もたまにはいいが、なるべくなら家で手作りした体に良いものを食べたいと思うようになった。
50代半ばになり、それなりの料理知識の蓄積を基に、今はいかに手抜きをしておいしいものをカンタンに作れるか!を考える。そこで活躍してくれるのが、家電である。圧力電気鍋が登場すると、放っておいたままでもなかなかの本格カレーが作れたり、角煮や肉じゃがやおでんもおいしくできることを知る。そして何よりも自炊をラクにしてくれる電子レンジの進化は本当にありがたいと思うようになった。
我が家に今ある電子レンジは3代目である。初めて買った電子レンジは、あたためる機能のみ。ごはんや買ってきたお惣菜をチンする道具だった。2代目はあたため機能にプラスしてオーブン機能が加わった。クッキーやケーキを焼いたこともあったが、結局、あたため機能しか使わなくなる。
そして3代目の電子レンジは、多くのレシピ機能がついている。揚げずに作る唐揚げ、スチーム機能を使った蒸し野菜や茶碗蒸しもボタン一つでできてしまう。今や料理本やネットなどには、多くの電子レンジレシピあふれ、多機能な電子レンジをいかに上手に使って料理を作るかが紹介されている。さらに、麺つゆや白だし、すき焼きのたれなど、優れたしかもおいしい調味料を組み合わせることで料理の幅もどんどん広がっていく。言わば、家電の進化は暮らしの進化なのである

パナソニックの調理家電は、私のそうした考え方の上を行っている。スマホのアプリと家電を連携させることで、使う人の好みに合わせて調理をしてくれたり、その人のレシピを記憶していってくれるのだ。
2021年9月1日にIoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5Aが発売される。アプリと別売アタッチメントで、自分仕様に機能をアップデートすることが可能という未来さえ感じさせてくれる電子レンジ。最初から多様な機能が搭載されているのではなく、レンジとオーブンの基本機能からスタートし、食の志向やライフスタイルの変化に合わせて機能を選んでアップデートすることができるのである。
焼き具合を失敗したり、煮込みすぎたりというミスがなくなるのである。自分仕様に機能を変えられるという「シン・家電」の時代がやってきた。私が追求する”手抜き”もこの電子レンジがあれば、完璧に叶えられそうである。
発売が待ち遠しい。

IoT対応オーブンレンジ
【品番】NE-UBS5A
【メーカー希望小売価格】オープン価格
【発売日】2021年9月1日
【月産台数】4,000台
https://panasonic.jp/range/products/ne-ubs5a.html

伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。