鈴木亮平×宮沢氷魚出演「エゴイスト」

愛は身勝手。愛はエゴ、エゴは愛か。愛ゆえに生まれる葛藤を繊細に描写

映画原作となったのは数々の名コラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説『エゴイスト』。作者は、東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる傍ら、エッセイストとして活躍。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)、『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』(集英社)、『愛は毒か 毒が愛か』(講談社)などがある。2020年、50歳の若さで亡くなった。

監督は『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』など人の心の澱を深くえぐる作品で知られる松永大司。登場人物のライフスタイルを事細かに描写し、ドキュメンタリータッチの映像で、登場人物たちの間に流れる親密な温度感や愛ゆえに生まれる葛藤を繊細に伝える。

主人公の浩輔を演じるのはストイックさと深い洞察力で数々のキャラクターに命を吹き込んできた鈴木亮平。本作では強さと脆さを同居させた生々しい演技で新たな境地を開拓している。浩輔の恋人である龍太役には話題作への出演が続く宮沢氷魚。その透明感あふれる儚い佇まいが愛を注がれる純粋な青年というキャラクターに説得力を与える。また、龍太の母、妙子役の阿川佐和子は、主人公の人生観に影響を与えるキーパーソンともういうべき人物をナチュラルかつ圧倒的な存在感で演じている。すべての人に愛を問いかける感動のヒューマンドラマに仕上がった。「エゴイスト」は、2023年2月10日から全国公開。 R15+指定。

エゴイスト

2023年2月10日(金)全国公開
© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

キャスト

鈴木亮平 宮沢氷魚 
中村優子 和田庵 ドリアン・ロロブリジーダ
/ 柄本明 / 阿川佐和子

原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子 
音楽:世武裕子
配給:東京テアトル
制作:ROBOT
R15+

公式サイト:www.egoist-movie.com 
Twitter/Instagram:@egoist_movie

ストーリー

14 歳で⺟を失い、⽥舎町でゲイである⾃分を隠して底知れぬ闇の中で思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、仕事が終われば気の置けない友人たちと気ままな時間を過ごしている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである⺟を⽀えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。

自分を守る鎧のようにハイブランドの服に身を包み、気ままながらもどこか虚勢を張って生きている浩輔と、最初は戸惑いながらも浩輔から差し伸べられた救いの手をとった、自分の美しさに無頓着で健気な龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の⺟も交えながら満ち⾜りた時間を重ねていく。

亡き⺟への想いを抱えた浩輔にとって、⺟に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし彼らの前に突然、思いもよらない運命が押し寄せる――。

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