韓国の地下鉄でガスマスクを発見

韓国で、地下鉄で移動中にガスマスクがたくさん収納されている棚を発見しました。
もともと、韓国の地下鉄は朝鮮戦争時のシェルターが基になっているらしく、作りがしっかりしているとのこと。
地下鉄でのテロを想定したものかもしれませんし、
何かあって地下に逃げ込んだ際にも利用するのかもしれません。
こうしたものを見ると日本の危機管理はやはりゆるいのかなと思ったりします。
浅い深度にある地下鉄ならまだしも、大江戸線のようなかなり深いところにある地下鉄にはこうしたガスマスクは設置されているのでしょうか。
今度、注意して見てみたいと思います。

来年は東京五輪があります。その後は大阪で万博もあります。
世界中から観光客が来る予定が目白押しの日本ですが、地下鉄で発生する事件事故での危機意識はどこまであるのだろうか。
地下鉄でガスマスクで想起されるのは、地下鉄サリン事件です。
実際に地下鉄で毒ガスの事件は起きました。
しかしながら、我々に毒ガスのテロが起きた際はどうすればいいのかといった知識は共有されていないのではないかと思う。
実際によくわからない。口を覆って早く外へ逃げればいいのだろうか。
だが、外へ逃げるまでの道のりが遠かったらどうなるのか。
また、パニックで外へ出る道のりが混雑して動けなくなることも考えられる。
その場においてケースバイケースで最善の方法が変わってくるとも言える。

ガスマスクが設置されているということは、「なにかあった際に利用できる」という点も有効であるが、
「なにか起こった際にどうすればよいか」という点で人々に考えさせることができる存在だと思った。
何気ない日常に、危機意識を多少なりとも持ちながら生活をすることができる存在としてガスマスクの設置は存在感がある。

コラムニスト GORILAX
大学院卒 学術修士。ふと、湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。