モーンニングをしているカフェに行ってみた。モーニングといってもお昼すぎまでやっている。モーニングが看板商品なので、遅い時間までやっているのかもしれない。たしかに、土日の朝に早起きしてモーニングを食べに行くというのはなかなかめんどくさいし、できれば土日の朝はゆっくりしたいところでもある。だが、その時間を頑張って、仕事の日と同じ様に時間通りに起きてモーニングに行くというのも価値ある時間の過ごし方なのかもしれない。
モーニングを食べにいったのは九時半頃だったと思う。既に駐車場は車でいっぱいだったが、幸運にも１台分空いていたので駐車することができた。初めて行くお店だったので、どういうところなのかドキドキしながら扉を開いた。このお店を見つけたのは偶然で、雑誌等でとりあげられていたわけでもないし、口コミでもない。GoogleMapを見ていたときに偶然に目に止まり、お店の詳細を観ていて興味を持ったのが始まりだ。レビュー内容もよく、４以上の点がついていた。掲載されている画像も多数あり、おいしそうなモーニングの写真が私の目を惹いた。ランチのメニューも美味しそうだが、ここはまず、モーニングを試してみたいと思ったのがそもそもの始まりだった。
店内に入ると席は埋まっていたようなので、少し待つことになった。こんな朝から満席の店内でみんなモーニングを食べているようだった。名前が呼ばれ、席につく。どうやらモーニングは数種類あるようだった。
モーニング、モーニングと言っているが、ここで簡単にモーニングについて説明をしたいと思う。モーニングはドリンクを頼むとついてくる朝のサービスフードといったものを想像していただければよい。通常はゆで卵やトーストがついていることが多いが、こだわったものを提供するお店もある。名古屋を中心としてこのモーニングの喫茶文化があるらしいが、最近ではそうしたモーニングのサービスは全国的に広がりを見せている。コメダ珈琲のチェーン展開によって認知度が向上したという背景もあると思う。私もモーニングについて知ったのはコメダ珈琲だった。
今日行ったところは、そのモーニングにこだわっているところだった。そこはドリンクを頼むと無料で提供してくれるモーニングはもちろんのこと、100円追加すると少しグレードアップする。200円、300円、450円とレベルが様々あり、そのレベルごとに数種類のメニューがある。サンドイッチやトースト、トーストも小倉トーストやBLTトーストなど選ぶ幅がひろい。だから、一度行けばそのメニューの多さに驚かされ、これは毎週でも通いたいなと思うものだった。
私は、レタスとハムのサンドイッチのモーニングを選び、友人はたまごサンドのモーニングを選んだ。サンドは4つくるので、2つずつ交換することにした。ドリンクはホットのブレンドコーヒーにした。まずはじめにコーヒーが来た。喫茶店なのでもちろん、コーヒーは格別に美味しかった。程なくしてモーニングも来た。コーヒーもモーニングもオーダーをしてからかなりすぐに来たので驚いた。この提供時間はなかなかのものだと思う。サンドイッチはボリュームもあり美味しかった。これにトーストとサラダ、コーヒーゼリーもついてくる。もちろんゆで卵は必須だ。
かなり、ボリュームがあるものだった。そのため、お昼ごはんは軽めでも十分だったほどだ。モーニングがブランチとしても十分成立するものだった。店内の席数も少ないし、これ以上多くのお客さんが来ても困るのでここでお店の詳細については書かない。
こういう、こじんまりとして、いわゆる商業地域から離れた場所にある喫茶店というのは、ある意味有名になってお客さんが遠方から来ることが必ずしもよいこととは限らない。地域に根ざした喫茶店は、地域の人のリピーターを大切にすることで経営を成立させている背景があるという。だからこそ、遠方から来た一見さんの相手をすることで、地元のリピーターをおざなりになることはあってはならないと思う。今度住む場所を探すときは、こうしたモーニングが充実した喫茶店の近くに住むというのもありかもしれない。ドリンクや料理も大切だが、店内の雰囲気がよく、読書や友人との会話が弾む場所が近くにあるということは実は結構価値あることなのかもしれない。
コラムニスト GORILAX
大学院卒 学術修士。ふと、湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。