転職呪術廻戦 その2 アイツのせいでゴムの木は逝ってしまったんだ。思わぬ伏線を感じた出来事

今回は前回の話のつづきです。

前回の話:うまく辞めるための、おまじない。転職呪術からはじまる廻戦へのモチベーションを読む

ゴムの木は次第に枯れていき、枝には10枚程度の葉っぱを残すほどになった。どの葉っぱも干からびているが、急速に枯れてしまったか、緑色のままカサカサになっており、しっかりと枝にくっついていた。
その葉っぱが窓から吹き込む強い風でときおり枝から離すことに貢献するものの、どうやらこのままでは、枝から葉っぱがなくなるということはありえそうにないのではないかと思い始めていた。

なんでこんなにも急速に枯れてしまったのかが最初はわからなかった。いつもどおりの冬を越えて春になったにも関わらず、枯れたのである。水やりをしていなかったわけではない。実はとある事件と関係していた。数週間前からゴムの木を置いている廊下のLEDライトがつかなくなっていた。そのため、日中の廊下は真っ暗になっていた。いままで、ゴムの木はそのLEDのライトで光合成をしていたのである。それが廊下が真っ暗になってしまったので光合成ができなくなり枯れてしまったのではないかと思われる。

なぜ、LEDライトが点かなくなったのか。これは部長がこっそり配線をいじって自己満足な工事をした結果である。なんと、部長の自己満足で「素晴らしく便利なった!」と自負している、会社には認められていない工事によって事務所の室内灯のボタンは増えて光量を調整しやすくなった。しかしその結果、廊下のLEDライトは点かなくなってしまったのである。そして、その点かなくなったライトを再び修理して灯すことはどうやら不可能とのことらしい。

私が仕事を辞めたいと思う理由の一つはその部長であったため、あながち、ゴムの木が私に送ってきたメッセージというのは勘違いではなかったのかもしれない。ゴムの木は部長の工事ミスによって枯れたのだから。

そんなある日、大きな声を出しながら部長が私のもとへやってきた。
彼は「廊下のゴムの木が枯れてて、葉っぱが鬱陶しいから全部もぎりとってやった!おまえ、水やりをちゃんとやっていたのか」と言うではないか。「水は以前から管理していましたよ。ゴムの木が枯れた原因は部長の工事で廊下のLEDライトが点かなくなったことが原因で光合成ができなくなって枯れたんですよ」と私は伝えた。まさか、自分の工事ミスの弊害によってゴムの木が枯れたとは思わなかったのだろう。かなりバツの悪そうな顔をしていた。

その後、総務と相談をして枯れたゴムの木は私の手で処理をした。いま、廊下にはゴムの木はなく、そこにはポッカリと空虚なスペースが出来上がっている。
「さようならゴムの木、お役目ご苦労さん。」僕がここを「さようなら」するのも遠い話ではないだろう。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。