KING OF J-POP HIROMI GO!

歌謡曲のど真ん中にいると自らを表現する郷ひろみはまさしくJ-POPの王である

昭和歌謡を語るとき、美空ひばりや山口百恵、西城秀樹、沢田研二といった往年のスパースターたちの名前が挙がることだろう。そのひとりに、郷ひろみという現在でも進化し続けるレジェンドを忘れてはいけない。だが、彼は「昭和」のククリでは収まることができないことは、誰もが理解できる。昭和→平成→令和の3つの時代に渡って輝き続けている。
しかし、1985年から1992年まで、郷ひろみの歌手活動の苦悩の時期があった。初めてのオリコン100圏外となった85年5月発売の「CHARISMA」。この時期からヒット曲に恵まれず、これを機に歌手生命が絶たれるのでは?と誰もが思っていたが、プライベートでの話題は事欠かなかったこのも事実。そんな歌手としての低迷期を脱したのが、1993年「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」という曲に出会ったことだろう。最高順位43位ながらもじわじわとロングランヒットを続け、その後の2つのヒットバラード「言えないよ」「逢いたくてしかたがない」につながっていく。こんな大人の落ち着いたバラードシンガーとして甘んじる彼ではない、これを機に復活を遂げた郷ひろみは、HIROMI GO!へとさらに進化し、リッキー・マーティンのカバー曲「GOLODFINGER’99」で衝撃的な化学反応を巻き起こし、自身最大のムーブメントを巻き起こす。これにより郷ひろみは日本のポップス界に不動の地位を確立させた。

デビュー50周年となる2022年、66歳を迎えた郷ひろみは、精力的に全国ツアを行っている。しかも、彼を象徴するキレッキレッのダンスももちろん健在だ。先日、『50th Anniversary Celebration Tour 2022 ~Keep Singing~』に行ってきた。

オープニングはいきなりの「ジャパ~~ん!」である。最新のテクノロジーを駆使したステージセットの中央から現れた彼は、まるで精巧なCGゲームのキャラクターかと思うほど人間離れしていた。間違いなく”普通”ではない。全身から放たれるオーラに圧倒させられる。50年前、私は5歳。子供の頃からテレビを通して見続けてきた郷ひろみが、目の前にいることに感動した。HIROMI GOは実在していたのである。
70年代、80年代、90年代、2000年代のヒット曲で構成されたライブではあるが、途中に「歌謡曲との折り合いに悩んだ歌手としての分岐点」として歌唱した楽曲が続くシーンがある。調べてみると、80年代後半の低迷期の数曲であった。「CHARISMA」、「サファイア・ブルー」、「千年の孤独」、正直、全く記憶にないシングル曲。売れなかったこの曲たちを歌手人生を変えた曲と言える郷ひろみのプロフェッショナルな姿勢に感心させられた。

超アイドルとしてデビューし、アメリカでのダンスやボーカルのレッスンを繰り返し、低迷期をも乗り越え、さまざまなスキャンダルにつきまとわれながらも日本歌謡界のど真ん中に聳え立つエンターテイナー郷ひろみ。
「KING OF J-POP」という称号が実にしっくりハマる。

郷ひろみ「ジャンケンポンGO!!」
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郷ひろみ
『Hiromi Go 50th Anniversary Celebration Tour 2022~Keep Singing~』
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伊集院 遥
人生の移ろいを感じながら、風のように生き、雨のように歌い、太陽のように人を照らしたい。