あの人はクレーマーになるのかも。公園で親子がテントを張ってて、次第に父親がブチギレているのをみて

天気が良いので公園でゆったりとピクニックをしてきました。だだっ広い芝生にはファミリー層や友人で連れ立った多くの人達が各々のテントを立てて遊んでいました。最近の遊び方として、テントはほぼ必須のようです。レジャーシートではなく、テントを設置するメリットはいかほどなのかはよくわからないのだけれど、多くの人が簡易的なテントを立てて遊んでいました。

多くの人が立てているテントは簡易なものなので、「だれでも簡単に建てることができるテント」でした。そんななか、父親と息子がテントを建て始めていました。最初は「あそこでテント建ててるな」ぐらいな感じで見ていたのですが、一向にテントが出来上がらない。友人と「なんかめっちゃ建てるの苦戦していないか?」と話してからしばらくして、「パキン!」とあまり良くない音が響いてました。さっきまで、ピンと張っていたテントの骨組みがあきらかにおかしい感じになっていました。「あ、やっちゃったな。絶対、折れて壊れたな」と思いました。その後、うまく貼り直そうと躍起になっているのですが、うまくいかない。妻も手伝ってやっているのですが、うまくかない。しまいには父親は切れてしまい妻と子に怒鳴り散らして近くのベンチにお弁当をもって行き一人で食べ始めていました。妻と子は仕方なく父とは離れたベンチでお弁当を食べていました。

多くのファミリーが楽しそうにご飯を食べたり、遊んだりしているのにその家族だけは雰囲気がひどい有様でした。

どんなに簡単で、「誰でも簡単に建てることができますよ」と店員に勧められたであろうそのテントを建てることができない人もいるのだと思いました。そうなのだ。ひどく不器用な人はもちろんいる。そして「誰でも簡単に建てることができる」にも関わらず、うまくできずにブチギレてしまう人もやっぱりいるということを実際に目にしてしまいました。

こういう人って怖いなと思います。もしかすると、このうまく建てることができなかった人は後日、テントを購入したお店に行きクレームをいうのではないか…?おそらく彼は「『誰でも簡単に建てることができる』と店員が言ったから購入したのにうまく建てることができなかった。騙された」と言うかもしれないし、もしかすると「そもそも不良品だったから建てることができなかった」と言うかもしれない。はたから見れば、父親が明らかに不器用で要領を経ておらず、多分壊してしまった可能性が高いのだけれどもそういうことを無視して話を展開しそうななんだか偉そうな態度や、すぐ切れてしまう態度が気になった。

お店でテントを売る人も大変だなと思いました。実際のところ多くの人にとって「誰でも簡単に建てることができるテント」であるけれど、そのまま言ってしまうと今回遭遇した、「どうしようもなく不器用な人」を排除してしまうことになる。本来のテントのウリ文句はマイノリティの排除によって実は成立している。かといってそのマイノリティを強調してしまうと、お客様は不器用だからうまく建てることができない、もしくはこのテントが建てることができなかったら「お客様はどうしようもなく不器用です」と言っているようなものなので接客応対としてなかなか難しいものになってしまう。そして、結局、クレームを出してくるのはその「どうしようもなく不器用でテントを建てることができなかった人」である点がなかなかめんどくさい。

だがしかし、この不器用な人をうまく取り込むことができれば、売上の貢献をしてくれるのかもしれない。なぜならテントを壊して新しいテントを購入する機会が増えれば増えるほど、売上は上がるのだから…。アウトドア初心者、不器用な人向けのテント張りやアウトドア道具の使い方講座イベントをするのもよいのかもしれない。各自が購入したものを店員がレクチャーをしながら建てることができるので初期不良の確認もできるし、建てることができなかったというクレームも激減すると思う。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。