海洋ゴミから誕生するアート  ブルース・オズボーンの写真展「Nature Calls」

日本外国特派員協会(東京・丸の内)で6月30日まで開催

日本のみならず世界の親子の今を40年にわたり撮り続け、「親子の日」オリジネーターとして親子に向き合ってきた写真家、ブルース・オズボーン。このたび新シリーズとして、海辺で出会った海洋ゴミをモチーフに作品制作をして撮影した写真展「NATURE CALLS」を、日本外国特派員協会(千代田区丸の内)にて2023年6月30日まで開催しています。
ブルース・オズボーンが問いかける、地球・命・社会のこと。
私たちの日常が直面している課題について写真を通じて向き合ってみてはいかがでしょう。

ブルース・オズボーン写真展

期間: 2023年6月3日~6月30日
会場: 日本外国特派員協会
東京都千代田区丸の内 3-2-3 丸の内二重橋ビル5階
テーマ: NATURE CALLS
URL : https://www.fccj.or.jp/number-1-shimbun-article/nature-calls

ブルース・オズボーンからのメッセージ

海辺の町に住むようになってから、早くも20年がたちます。
貝殻やシーグラスを見つける楽しみ、個性的なかたちの流木やカラフルなプラゴミを収集するなど、浜辺の散歩は飽きることがありません。砂浜はまるで自然と社会の縮図のようで、いろいろな拾い物をしては考古学者気分で楽しんでいたものでした。
しかし、プラゴミが海洋生物に重大な被害を与えていることを知り、写真家としてこの課題に対してできることは何かという試行錯誤がはじまりました。
プラスチックによって、鳥や魚だけでなくすべての海洋生物が深刻な健康の問題に直面しているという事実。細かく分解されたマイクロプラスティックが食物連鎖によって生命全体を脅かす恐怖。現代社会に深く根付いているプラスチックがない世界を想像することは非現実的ですが、心がけ次第では、プラスチックへの依存度を消極的にしたり、リサイクルやアップサイクルのアイディアをフル活用することで課題解決に取り組むことはできるはず。
忘れてならないのは、海洋ゴミの大部分は海岸や海洋投棄から出たものではなく、雨水管や川を通って海に流れ込む都市廃棄物だということ。
今回の写真展示が、海洋ゴミの課題は私たちの日常の一部であることを再認識しほしいと願っています。

ブルース・オズボーン/写真家、「親子の日」オリジネーター

http://www.bruceosborn.com
1980年の写真展「LA Fantasies」をきっかけに、日本での活動を本格的開始。コマーシャル写真家として数々の仕事を手がける一方、2003年に7月第4日曜日を「親子の日」にと提唱。「親子の日」のオリジネーターとしてソーシャルな事業にも関わる。

ボストン子供の博物館の企画展「TEEN TOKYO」では、東京のティーンエージャーを撮影。等身大のパネルを会場に展示し日本の文化普及活動に貢献した。インターネット初期の頃、アメリカの高校生に生の日本情報を伝えるための双方向教育番組のディレクターを担当。1982年から親子をテーマに写真撮影をスタート。今までに撮影した親子の数は8,500組を超える。

「親子」の写真は日本国内に限らずシンガポールやアメリカなど海外でも数多くの展示会が開催された。写真家としてはInternational Photography Awardsなど多数の受賞経験を持つ他、写真集「OYAKO」でも高い評価を得た。 「親子の日」の10周年記念に制作した映画「OYAKO」はベルリン国際映画祭(ifab)でベストドキュメンタリー賞を受賞。また「親子の日」の活動を通じて、写真をソーシャルアクションというフィールドにまで広げた功績が認められて、東久邇宮文化褒賞を授与。葉山に移住した2003年から始めたビーチコミングをきっかけに環境をテーマにした写真も数多く発表。
近年は、「親子」のテーマをさらに広げ、環境に配慮した作品を「NATURE CALLS」というタイトルで発表。作家として「未来への贈り物~Present to the Future~」というメッセージの発信を続けている。

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