週4ジムはいかにして習慣づけ可能か

ジムに行き続けることがなかなかできない。
気がついたら、2週間ジムに行っていない。ということはよくあることだ。
私も、以前はよくジムに行くことを休みがちだった。
しかし、今は週に4回以上はジムに行っていると思う。週4ジムはなかなか難しいということをよく聞く。

慣れていないとなかなかしんどい。ここで言う「慣れている」状況というのは、気がついたらジムに通っていたという状況を指している。

週4ジムに行くことが難しいと思っている人は基本的に真面目な人だと私は思う。
ジムに行く回数が増えない人は、ジムで真面目に筋トレやエクササイズをすることに目的をしているからだ。まってくれ、ジムに行くとは、筋トレやエクササイズをするということなのではないのかと疑問に思った人もいるかもしない。
そこに、ジムが続かない原因があるのではないかと思う。

ジムは筋トレとエクササイズのみをする場所ではない。

もっと広い視野でジムという場所を捉え直すことが大切だと思っている。

筋トレ、エクササイズをする場所となると服装などの準備や気持ちの準備が必要かもしれない。しかし、ジムはそれ以外の可能性を持っている。

ジムにはたいていシャワーがある。つまり、シャワーを浴びてリラックスする場としても活用できる。仕事終わりにジムでシャワーを浴びて街へ遊びに行くということができる。施設が整っているところだと、お風呂やマッサージ機が備えられているところもある。また雑誌や新聞がおいてあるところも多い。

つまり、ジムは、リラックススペースとしても活用できるポテンシャルを持っている。しかし、それに気がついていない人は意外にも多い。

ジム通いを定着させたいと思っている人は、筋トレやエクササイズで週4を目指すのではなく、リラックスする場としての活用も視野に入れておいたほうが良い。

話は変わるが、10年ほど前、日本情報教育学会の発表で「いかに不登校を減らしていくか」というテーマの研究発表をみたことがある。それは、とある不登校児を減らすことに成功した小学校の校長の発表だった。

そこで言われていたことは、不登校の始まりは「なんとなく、学校を休んでしまった」ことから始まるのだと。なんとなくのお休みが数日続くと学校へ行きたくなくなり、不登校になってしまうことが多い、というものだった。こうしたことを回避するため、なんとなく休んでしまった場合、児童にはその日のうちに学校の土を踏ませるということが重要であると言っていた。別に授業に出る必要もなく、放課後に来てもよい。そのときに「また明日来ようね」という意識を作ることが大事であると言っていた。

児童に何がなんでもその日のうちに学校の土を踏ませるというのは果たしていいことのかという議論はあるが、この方法は何かを継続してやりたい場合の方法として、習慣づけするための方法としては有効であると私は感じた。

「やりたい」「やりたくない」「面倒だ」という気持ちを無視して、とりあえず、行為として続けていくことで習慣づけを行っていく方法はジム通いを定着させる上ではなかなか有効にはたらくのではないかと思う。

筋トレをしないけど、とりあえずジムに行く。とりあえず、ジムにいってどうするかを考える。シャワーを浴びて帰るだけでもいいのだ。そのうち、シャワーを浴びるついでに少しマシンでウォーキングをしたり、自転車を漕いだりして帰ろうと思うし、ついでに少しだけダンベルを触っておこうというようになる。気がついたらジムにいって筋トレやエクササイズをしていることが定着しているのだ。
人は元来、欲張りなものだからついでにやっておこうと思い出すと、ついやってしまうのだ。大事なのはその、ついでにやっておこうという状況をいかに作っていくかだと思う。「ついでに筋トレもしておこう」そう思うためには無目的に、仕事が終わったらそのままジムへ行くということを無意識に習慣化させることが大事。
何をするかわからないが、とりあえずジムに行く。この生活フローが整えば、週4のジムは案外簡単に達成できてしまう。

GORILAX
コラムニスト ふと湧きだす好奇心から、いろんなセカイを巡るのが好き。実際に現地に足を運んで、海外のイベントや食、文化についてのコラムを執筆したり、国内の「面白いもの」について紹介していきます。社会学、文化人類学の視点からもアプローチしていきます。